アイティメディア採用 2018

社員インタビュー

読者ファーストで実現。文系の私ができる、技術と人を繋ぐ仕事。
(2008年入社 メディア事業本部 @IT事業部 メディア企画部)

酒井 真弓
企 画

酒井 真弓Sakai Mayumi

2008年新卒入社。営業、情報システム部などを経て、現在はITエンジニア向けに業界動向や技術トレンドを伝える「@IT」にてメディア企画を担当。

―メディア業界を志望したきっかけは何でしたか?

私は向き不向きに関わらず「何かを伝える仕事がしたい」と思って、最初からメディア業界に絞って就職活動をしていました。なぜ紙のメディアではなくWebを選んだのかというと、Webの方が読者の反応を受け取りやすいと思ったからです。大学時代にアルバイトで受験生向けの情報発信ブログを書いていたのですが、「やる気がでました」「ブログの内容、勉強になりました」といった読者の反応にやりがいを感じていたので、ただ発信するだけではなく、「ちゃんと読者の役に立った」という感覚を得やすいWebの方がいいなと思いました。

―当初は編集記者職志望だったとお聞きしていますが、営業職に配属されてどう思いましたか?

営業で良かったと思っています。配属前に研修期間が1カ月あり、そこで今所属している@IT事業部の上司がチューターについてくれたんです。当時は営業の仕事のイメージを全く持てていなかったのですが、上司の商談に同行して、間近で仕事を見て学んでいくうちに「営業も面白いかも」と思ったんです。上司の仕事への姿勢はもちろんですが、企画書も論理的で面白くて「こんなビジネスパーソンになりたい」という具体的な目標になりました。なので、営業へ配属が決まった時にはすんなりと「よし、頑張ろう」という気持ちになりましたね。最初の希望とは異なりましたが、「やりたいこととずれている」とは思いませんでした。

―そこからは営業として仕事を続けられたんですか?

そのつもりでいたのですが、大学時代の病気が元で、半年もたたずに体調を崩してしまい、別の部署へ異動になりました。一時お休みしてしまいましたが、戻ってきて普通に働ける場所があるのは安心しました。

異動先は、情報システム部というところで、社内のネットワーク構築・運用や、社員からのシステム関連の問い合わせに対応する部署です。ただ、私は文系だったので、情報システムは完全に未知の世界。わからないことだらけで、正直やっていけないんじゃないかと思っていました。ですが、部署のみなさんがとても親切で色々教えてくれたんです。当時の技術部長や同じチームの方が「これで勉強するといいよ」とおすすめの参考書をくれたりして。おかげで、初心者なりに技術に興味を持つことができました。そこからは自分でも勉強しようと思って、専門学校にも通いました。今は「自己啓発サポート」といって会社が学習支援金を出してくれる制度がありますが、当時はなかったので自分でお金を貯めて、ネットワーク構築の初心者向けの講座で勉強していました。

情報システム部には3年ほどいましたが、「技術を好きになってエンジニアを尊敬できるようになった」のはとても大きな収穫だったと思います。

酒井 真弓

―その後、メディア企画の部署に異動されたんですね?

はい。ただ本当は情報システム部から離れたくなかったんです。その頃には部署にもすっかり馴染んでいましたし、仕事もわかるようになってきて、もっと勉強したいと思っていた時期だったので、異動したくなかった。すごく嫌で何回も泣きましたね(笑)。

―そんな中で異動したメディア企画職。やってみてどんな気持ちの変化がありましたか?

情報システム部を経験したことで、ITに携わる人を本当に尊敬するようになりました。彼らの持つ課題はたくさんあるけれど、それを解消する仕組みを生み出している人も世界にはたくさんいる。メディア企画の仕事をするうちに、そういう「課題を持つ人」と「価値を生み出す人」を繋ぐ役割ができたらいいなと思うようになったんです。そして「@IT」のメディア企画部であればその「繋ぐ」仕事ができると気づいたんです。

文系の私にできることは「技術でモノを作る」ことではない。メディア側で「技術と人を繋ぐこと」だと思ったら、情報システム部への未練みたいなものはなくなりました(笑)。そこからは悩みもなく、企画職でやっていく覚悟が決まりましたね。ITの世界に素晴らしい人はたくさんいるけれど、私はそういう人になりたいのではなく、その素晴らしい人たちを世の中に出していきたいと思う人間です。だから、いまは技術側ではなくメディア側で頑張っています。両方を経験しなければ、わからなかったことだと思います。

―では、今はどんな仕事をされているんですか?

「@IT」のメディアとしての方向性を定め、売上と読者数をアップさせるのが今のミッションです。どんな特集を掲載するか企画したり、技術者向けの勉強会やイベントを開催したりしています。

企画の仕事の進め方としては、大きく分けて二つのパターンがあります。一つは、私たちメディアが主導で企画をするパターン。「今これが流行っている」「この技術を使うとこんなにメリットがある」など伝えたい内容をベースに企画を先に作り、賛同いただけるクライアントを営業に探してもらうやり方です。もう一つは、クライアントから依頼をいただくパターン。例えば「うちでセキュリティ関連の商材を作りました。情報システム部の方向けに訴求したいので一緒に企画を作ってもらえませんか」といった感じです。これに対して私たちは、読者の課題にその商材がどう役立つか、どんな切り口で紹介したら商材の価値が読者に伝わるかなどを考えて企画にしていきます。セミナーの場合は、たくさんの方に足を運んでもらえるように、メールマガジンやバナー広告を作って読者に告知するといった、コピーライターやマーケターに近い仕事もします。社内のメンバーだけでなく、クライアント、そして登壇いただくスピーカーの皆さんと協力して仕事を進めていくことになります。

―酒井さんの仕事の「こだわり」は何ですか?

基本的に、クライアントから「やりたい」と言われた希望は断らないようにしています。依頼をいただくものの中には、前例のないことや今の読者のニーズとは合わないものもありますが、だからといってすぐ「できません」と言ってしまったら、私たちも成長できないし、クライアントも展開すべき市場がわからないままになってしまう。それはお互いにとって損だから、別の切り口や方法で実現できる可能性を探します。そうやって検討しても難しい場合は、データを使ってできない理由を説明して別のアプローチを提案するようにしています。

酒井 真弓

それから、読者の課題や興味を一番に考えて企画をするよう心がけています。クライアントの要望通りの企画では読者に響かないこともあります。その商品は読者の課題をどう解決してくれるのか、商品を使うことで読者は何ができるようになるのかといった形に落とし込んで、やっと読者に刺さるものになる。「@IT」で扱っている製品は、ソフトウェアのように形が見えないものが多いんですよ。だから、読者のためにとっかかりを作る「読者ファースト」の姿勢が重要だなと思っています。

例えば、紹介したいセキュリティ商材があったとして、それを説明するだけのセミナーの案内をもらっても、読者は嬉しくないじゃないですか。それよりも「他の会社のセキュリティ対策を参考にしたい」という読者の要望に応えるセミナーの方が興味を持ってもらえるし、「他の会社のセキュリティ対策」という具体例を紹介する中で、「だからこの商材が役に立つのか」と気づいてもらえたり、「他社はここまで考えて対策しているのか」と思ってもらえたりすることで、セキュリティ意識の向上に繋がるかもしれない。そうやって巡り巡って世の中が少し良くなっていくかもしれない。

私はもっと「世の中を良くしたい」と思っているんです。ITがそのツールとして使えるのは確かなので、今はIT業界に貢献したいと思っています。私たちの前には読者という「課題を抱える人たち」がいて、彼らに必要な情報を伝えられるのがメディアなわけですから。そのためにも「読者の課題」の情報収集はとても大切です。実は昨日もセキュリティの仕事をしている方と焼肉を食べに行って、色々と話を聞いてきました(笑)。そうやって出歩いているとまるで映画みたいなスケールの大きい話に出会うこともあるんです。自分の足で情報収集した方が間違いなく楽しいと思います。

あとは当たり前のことですが、クライアントからのメールにはすぐ返信する、企画は手を抜かずに全力で作るといった「サービスレベルを落とさない」ことも大切です。結構な数の案件を同時並行で進めている状況ですが、クライアントからすれば私は「自分の案件を任せている人」で、頼りにしていただいているわけですから。そういう方々の期待に応えたいと思っています。

―では最後に、酒井さんが思うアイティメディアの良さを教えてください。

大きな会社だと新人では好きなことができない場合も多いかもしれませんが、アイティメディアではそれはないと思います。私自身も自由に仕事をさせてもらっているし、やりたい企画をひたすらやらせてもらっている感じです。アイティメディアは若手でもやりたいと思ったことをちゃんと任せてもらえます。

それと、メディアも広告も、技術の進化に合わせてどんどん変化していると思います。当社も、技術側の人たちとビジネス側の人たちが協力し合いながら一緒に施策を考えていける環境に変わってきているなと感じています。部署を越えて協力して、様々なシステムと連携していかなくては、今後大きな仕事はできません。それをどの部署の社員もみんなわかっているから、自然と進化できているんじゃないかと思います。

(2016年11月2日 インタビュー)