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『MONOist』編集記者 渡邊宏
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――渡邊さんは、前職でもWebメディアの編集に携わっていらっしゃって、その後アイティメディアに転職されています。前職では、どのようなお仕事をしていたのですか?

1997年に求人情報誌も手掛ける出版社に入社したときは、雑誌編集に携わりたいと思っていました。ただ新卒は営業に配属される傾向のある会社だったので、働き始めてすぐ、仙台支社で求人広告の営業を2年半やっていました。

当時はまだ「リクナビ」や「マイナビ」のような就職支援サイトの黎明期で、求人広告はほとんどが紙でした。ですが、企業が自社サイトを開設し始めた時期でもあって、Webの活用も考えていかなければいけなかった。僕はもともとWebの世界に興味があったので、企業と学生のマッチングのためにどうWebを活用すればいいのか? と支社内でもあれこれ試行錯誤していました。そうしたら「東北にWebでなにかやってる奴がいるぞ」と社内で見られるようになったのか、1999年に「Webサイトでコンテンツを作らないか」と声をかけられて。2000年春から、ニュースサイトの編集をやることになったんです。

――アイティメディアへの転職を考えるようになった理由はなんでしょう。

当時、競合のニュースサイトを見るのも仕事のひとつでした。そこでよく見ていたのが「ZDNet JAPAN」。「ITmedia」の前身ですね。海外のIT動向にも強いZDNet JAPANは、自分と趣味が近くて、インターネット全体の広い領域を捉えているように思い、面白く読んでいました。そんな時、知り合いにアイティメディアの人を紹介してもらって。2004年、迷うことなく転職しました。

――配属されたのはどういった部署でしたか?

ITmedia LifeStyle編集部です。いわゆる黒物家電に関する情報を取り扱う部署ですね。前職ではデスクとして記事のとりまとめを主業務にしていましたが、転職して一気に記者としての仕事が増えました。初めは本当に手探りでしたね。

――どのようなことが大変でしたか?

とにかく、スピードが速い。それに、何をどう扱って、どう書けば読者にウケるのか、すぐには分かりませんでした。当時の編集部は、上司から「このネタをやって」と言われるのではなくて、書きたい記事があれば自分から手を挙げていくというスタイルでした。先輩たちはそれぞれ得意分野があるから、「このネタなら先輩がやったほうがいいのでは……」「これはちょっとわからないし……」と一歩引いてしまっていて。でも、手を挙げないと「なんでやらないの?」と言われるんです。自分の興味やアンテナ感度をすごく問われました。

――いつ頃からコツを掴めるようになってきたのでしょうか。

2~3カ月くらいですね。悩んでいても、締め切りは毎日やってきます。立ち止まっている時間は無くて、片っ端から書き続けていました。自分にしか書けないことを書く、物事は多角的に見る……。今となっては当たり前ですが、あの頃、先輩たちから教え込まれたことが、今も自分の記者としての基本になっている気がします。

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――その後、渡邊さんはITmedia デジカメプラス編集部の編集長に。どういった経緯なんでしょうか。

2009年頃から、いわゆる“普通の人“のデジタルカメラに対する意識が変化してきたという実感がありました。これまでは好きな人だけが趣味として持っていたのに、ファミリー用のモデルや価格的に手軽なモデルが増えて、カメラを趣味としない人でも手にする機会が増えたのですね。Webメディアなら、以前からのカメラ好きにも、最近持ち始めた人に適した情報を届けられる……そう思って、デジカメの媒体を作ることを提案しました。それが「デジカメ活用、ステップアップを分かりやすく」をうたう「ITmediaデジカメプラス」です。

実は、当時のITmediaデジカメプラス編集部は、“一人編集部”でした。編集部員が僕だけだったんですよ。ある意味実験的な取り組みでした。僕はメディアをコントロールすることに注力して、原稿の執筆や作成は、基本、信頼できる外部のライターやカメラマンにお願いする形をとっていました。外部との仕事の進め方や、実力のあるライターやカメラマンの企画や写真の進め方はすごく勉強になりました。

――そうだったんですね。「編集長」の仕事は、何が一番大事なんでしょうか。

そうですね……「人の話を聞かないこと」ですかね(笑)。これは私見ですが、編集長を据えるメディアってある意味、編集長のものなんです。編集長が面白いと言えばそのネタは面白いし、読者の反応があまり良くなくても編集長が載せる意味があると考えていれば載せる。そうやってどの媒体も差別化をしています。ブレないことが大事なんじゃないでしょうか。

――そして今は、産業テクノロジー事業部に所属。「MONOist」で働いていらっしゃいます。

「産業テクノロジー事業部に来ない?」と言われたときはびっくりしました(笑)。でも、新しいことをするのにいいタイミングなのかなと。

――また全然違う分野ですが、大変さはありますか?

やっぱり大変で、勉強しながらやっています。加えて、「MONOist」のような製造業向けWebメディアって、現状すごく少ない。それは「やっているところが少ないから、ビジネスモデルとして可能性がある」のか、それとも「ビジネスとしてやっていけないから、やっているところが少ない」のか。メディアビジネスという観点でも興味深いです。

――現状は前者と後者どちらだと考えていますか?

それは前者、「可能性がある」と考えています。でも、コンシューマ向けメディアと同じビジネスモデルでやっても成立しないでしょう。MONOistを、BtoBに適したビジネスモデルで、届けたい人にしっかり情報を届けることができるメディアにしていく――編集記者と並行して、それを考えています。

――様々な仕事を経験している渡邊さんですが、これまでで一番印象に残っている仕事はどれですか?

2004年……まだアイティメディアに入りたての頃ですね。著作権法改正に伴って、輸入CD規制問題が話題になったことがあって。たくさんの人に話を聞きに行きました。掲載した記事について先方から呼び出されたこともあります(笑)。

また、上司にプリントアウトした原稿を見たら「うーん……」と言って、ハサミでチョキチョキ切って、パズルみたいに組み替えられてなんてこともありました(笑)。構成からダメダメだったわけです。かなりショックでしたけど、勉強になりました。

――最後に、渡邊さんが仕事で一番大事にしていることを教えてください。

笑顔ですね!(笑) 「追い詰められないようにする」と言い換えたほうがいいかもしれません。僕はストレス耐性が無いので、しっかり自分のコントロールをしていかないとストレスでダメになる気がするんです。「なんでもやります」ではなくて、「ここはムリ」「ここは頑張る」と自分をコントロールするのが大事。僕に1つの強い武器はありませんが、「バランスをとる」ことにかけては経験で養えたのではないかなと思います。


watanabeicon渡邊 宏(わたなべ ひろし)
産業テクノロジー事業部 編集統括部
2004年4月、中途入社

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