アイティメディアでは、四半期に一度、優れた業績を挙げた社員を表彰する制度があります。その中のInnovation賞は、全社員を対象として、新規性があり、今後も好影響をもたらし、他部門にもノウハウの提供ができる取り組みを称えるものです。特に優れている取り組みには、社長賞が与えられます。
この記事では、2024年度第3四半期のInnovation社長賞受賞チームのインタビューを通して、アイティメディアの中で新しいプロジェクトが生まれ、製品として好評になるまでの取り組みを紹介します。受賞対象となったプロジェクトは、アイティメディアの収益の柱のひとつでもある「リードジェンサービス(※)」において、クライアントのニーズによりきめ細やかな対応を可能にした「リードジェンプライム」の企画および運用です。
※リードジェンサービス……IT製品のベンダーに対して、その企業の製品を導入する見込みのあるクライアントの情報を提供するサービス。アイティメディアが運営する、企業向けIT分野の会員制Webメディアの閲覧履歴などから、商品情報に興味のありそうな会員に製品情報を提供し、反応があった場合に見込み顧客としてクライアントに提供する。
今回インタビューしたのは、事業統括本部 BtoBメディア事業本部 メディア本部 メディア事業局 LG事業統括部 LGプロダクト部 ITプロダクトマーケチーム長の斎藤未来、BtoBメディア事業本部 メディア本部 CM局 CM業務推進部 リストインテリジェンスチーム長の小林沙紀、同じくリストインテリジェンスチームの酒井梓です。聞き手は人事の大塚です。
――Innovation社長賞の受賞、おめでとうございます! 受賞した取り組みのお話をいろいろ聞かせてください。まず、自己紹介を兼ねて、皆さんの現在の担当業務を教えていただけますか。
斎藤: 私は、リードジェンサービスの商品開発、企画、営業支援を担当しています。2010年に新卒入社後、営業職、人事職を経験しました。産休・育休も経て、現在に至ります。
小林: リードジェンサービスの中で、見込み顧客情報の納品、案件の評価レポート作成、見込み顧客情報を獲得する部門に所属しています。自身の担当業務と合わせて、メンバーのマネジメントもしています。
酒井: 小林さんのチームで、リードジェンサービスの運営に携わっています。クライアントの要望に合わせたデータの加工の他、テレマーケティングの運用も担っています。
変革を起こし、さらに意欲が生まれた
――今回は、リードジェンサービスで新しい商品を開発、運用されたということで、特に優れた革新的な取り組みに与えられるInnovation社長賞を受賞されました。皆さんの感想をお聞かせください。もし、社員からの反応があれば、あわせて教えてください。
酒井: 新しい取り組みが社内外から評価され、今後の運用の改善の可能性も感じているので、とても充実感があります。また、受賞したことで、新しい取り組みを積極的に行う雰囲気がチームに生まれました。
小林: 私たちのチームは新しい部署なので、受賞は社内に名前を知ってもらういい機会になりました。立ち上げから関わったプロジェクトが全社的に評価され、売上にも貢献できたことはとても誇らしいです。受賞に対する恩返しとして、より効率よく高品質のアウトプットを出せるよう、これからも真摯に運営に取り組みます。
斎藤: 商品開発の立場としては、リードジェンサービスに大きな変革を起こせたことがうれしいです。リードジェンサービスは2006年に始まり、約20年間継続していますが、2015年に、情報の収集期間を保証する仕組みから、件数を保証する仕組みになり、ビジネスとして大きく変化しました。今回のリードジェンプライムは、そのとき以来のインパクトになったと思っています。また、パートナー企業の方も受賞を非常に喜んでくださいました。社外との協業で、今後の事業の展開に欠かせないコラボレーションの成功を実現できたことも、成果のひとつです。
――長年続けているビジネスに、新しい可能性が生まれたんですね! 日々リードジェンサービスに携わる中で、新規取り組みの必要性を感じられたのではないかと思いますが、プロジェクトを立ち上げ、進めていく中での課題はどのようなものだったのでしょうか。また、それは解決できましたか?
斎藤: プロジェクト立ち上げ時の課題は、既存商品では対応できなかったレベルの情報を提供することでした。当初の課題は解決できたのですが、さらに細かいニーズへの対応を依頼されるようにもなりました。まだ成長の余地があり、やりたいことも見つかっているのが現状ですね。
小林: 運用側としては、新しい業務を増やすための既存業務効率化と、パートナー企業との関係構築が課題でした。チーム内の既存業務プロセスを見直せたことは、業務改善のいいきっかけになったと考えています。パートナー企業とのやり取りも、社内のチャットツールをパートナー企業にも利用してもらえたので、コミュニケーション機会が確保でき、よい関係を築けました。
プロジェクトのために自分の責任を果たす
――お2人とも、課題を向上のきっかけとして、ポジティブにとらえているのが印象的です。プロジェクトを運営したときの皆さんの考え方を、もっとうかがわせてください。
それぞれ役割が異なっていましたが、自分の立場で大切にしたことは何ですか?
斎藤: 企画の立場からは、営業職へのこまめな情報共有を意識し、相談にも丁寧に対応するように心がけました。様々な業務がある中、新しい商品の情報を追いかけるのは大変だろうと考えたためです。
酒井: 運用の担当者として、正確で丁寧なコミュニケーションを取ることを心がけました。案件開始前に営業職にヒアリングを行う、パートナー企業への伝達事項に抜け漏れがないようにするなど、忙しい中でも正確な運用ができるようにしました。
小林: 運用チームのリーダーとして考えていたのは、細部に気を配ることです。見込み顧客情報の納品という最後のプロセスの質を上げることで、クライアントの満足度が高くなり、アイティメディアに頼んでよかったと思っていただけるのではないかと考えました。ワンチームで、細かい点までクライアントのことを考えた仕事ができました。
――皆さん、自分の責任を果たそうと考え、行動されていたんですね。ひとりひとりが自律的に考え行動できているのに加えて、プロジェクトに貢献する意識も成功につながったように思います。プロジェクト全体を振り返って、皆さんにとっての成功のカギは何でしたか。
斎藤: 企画段階から様々な意見を取り入れたことです。営業職などの他部門や、パートナー企業にも協力してもらって、リードジェンプライムの企画を作りました。企画部門以外の意見を取り入れることで、商品の質や新規性が高まることは、学びになりましたね。
小林: クライアントの要望に正面から応えた企画だったことと共に、高いレベルの運用を実現できたことも、成功の決め手だったと考えています。全てのプロセスが高水準だったことで、リードジェンプライムというプロジェクトが、クライアントのマーケティング課題を精度高く解決できたのではないでしょうか。
酒井: 運用の各プロセスで自発的に考えて行動したことで、高い品質の納品ができ、プロジェクトの成功につなげられたと思います。作業面でもコミュニケーション面でも、目的を意識しながら、負担が少ない方法をとれるように意識しました。そのため案件の終了までの期間を短縮でき、クライアントの満足度をさらに高められました。
マーケティング施策の本質的パートナー
――少しでも品質を上げるという意識が徹底していたんですね! リードジェンプライムもまだまだ発展していくというお話ですが、最後に皆さんが今後やっていきたいことを教えてください。
酒井: 引き続き、クライアントのニーズを満たす商品を発案し、プロジェクトを高品質で運用していきたいです。特にやってみたいのは、セミナーと組み合わせた商品ですね。新型コロナウィルスの流行を経て、既存のクライアントとの接点も増え、私たちが提供できる情報へのニーズがさらに高まっていると感じるので、応えていきたいです。
小林: クライアントの本当の意味でのパートナーとしてマーケティング課題を解決できるよう、運用を行っていきたいです。アイティメディアのリードジェンサービスの特徴は、見込み顧客情報の提供に様々なオプションを付けられるきめ細かな対応力だと考えています。クライアントのニーズに応えられるよう、運用チームも引き続き水準の高い業務を行っていきます。
斎藤: クライアントが情報を活用する場面まで見据えた成果を出したいです。リードジェンサービスでの情報提供が終了した後、クライアントにはその情報を使ったマーケティング施策を行うプロセスがあります。そのときに、マーケティングの効果が上がった、効率がよくなったと実感してもらえるよう、本質的に貢献できる商品をこれからも開発していきます。「こんな商品があったらいいな」という社内外からのご提案もお待ちしています!
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リードジェンプライムプロジェクトのInnovation社長賞受賞にあたっては、長年にわたって収益の柱となってきた事業の中で新商品を開発し、売上に大きな好影響を与えた革新性が評価されました。しかし、商品がただ目新しいというだけではなく、継続性やノウハウの共有可能性など、プロジェクトとしての質の高さがあってこそ、新しい取り組みの中で特に優れたものに与えられる賞を受賞したと言えます。自身の業務に対する強い責任感と、自分以外のプロジェクト関係者に配慮を忘れない貢献意識によって、素晴らしい成果が生み出されました。
アイティメディアには、新しいチャレンジを認めて成果を称賛する文化が根付いています。採用サイトでは今後も好事例を発信していきます!