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AI時代の新メディアへ 創業25周年を迎えたテクノロジー系Webメディアの社会貢献とこれから

 アイティメディア株式会社は、2024年12月に創業25周年を迎えました。当社は、ソフトバンクグループのオンライン出版企業として設立されて以来、テクノロジー情報の発信を通じて社会に貢献し続けています。

 この記事では、25周年記念イベントで行われた、創業時から25年社長を務めた現会長の大槻利樹の講演から、アイティメディアが社会におけるテクノロジー利活用に果たしてきた意義と、AIが急速に発展する中での今後のビジョンをお伝えします。

テクノロジーと社会のハブとして社会貢献した25年間

大槻: アイティメディアは、1999年12月28日、90年代最後の営業日に創業しました。そこから25年間、「メディアの革新を通じて情報革命を実現し、社会に貢献する」という経営理念を一貫して掲げてきました。経営理念の実践として、信頼性の高いテクノロジー領域の専門情報を発信し、テクノロジーの利活用を後押しする社会貢献を続けた結果、今日では3.5億ページビュー、4,000万ユニークブラウザの、国内最大級のインターネット専業メディアとなりました。ソフトバンクから生まれた企業で、現在東証プライムに上場しているのは2社ですが、そのうちの1社はアイティメディアです。私は、創業から2025年3月まで社長であった立場として、このことを誇りに思います。

 アイティメディアの創業当初の役割は、インターネットという新しい媒体専業のメディア企業として、出版革命を起こすことでした。グループ内では、ソフトバンクが手がけた、Yahoo! JAPANというポータル、ブロードバンドというインフラの上で、様々な業種のサービスを提供する企業のひとつという位置づけです。インターネットをひとつの街に見立てて、ポータルが駅、インフラが鉄道とすれば、アイティメディアは駅前にできた店舗や施設のひとつでした。

 アイティメディアのルーツを理解するために、歴史を紐解いてみましょう。ソフトバンクは90年代に、アメリカのコンピューター見本市や出版社をグループに取り込みました。この合併によって、専門的なメディアと産業特化型の見本市を一体化させ、テクノロジー産業の発展のための舞台装置といえる媒体を作ったのです。今日、このときのビジョンを、インターネット上で実現しているのがアイティメディアです。

 もう少し時代をさかのぼります。コンピューターテクノロジーには約50年の歴史があります。当初はひとつの部屋を占有する大きさだったコンピューターが、小型化され個人用になり、インターネットによってつながりました。そして現在では、コンピュータと同等の性能を持ち、通信機能も備えた、ポケットに入る大きさのスマートフォンが、世界中に普及しています。

 このようなコンピューターテクノロジーの急速な発展にともなって、社会が新しい技術を利活用するために、最新かつ信頼性の高い専門情報を発信するメディアが求められるようになりました。アイティメディアは、この25年間、テクノロジーの進歩に伴走して、社会とのハブとなり、高い価値のある情報を伝えることで、社会の要求に応え続けてきました。

 また、社会のデジタル化が推進される中で、インターネットを利用したマーケティングのニーズも高まっています。この側面でも、アイティメディアは、自社のメディアやデジタルイベントを通して、クライアントのデジタルマーケティング課題の解決に貢献しています。

AIの時代のメディアへ――極北の標となりて

大槻: ここまで、アイティメディアの歴史と社会的意義を振り返ってきました。これから先の歴史は、社員の皆さんが作っていくものです。アイティメディアの新しい歴史の中でも、変化への対応は常に求められ、永遠のテーマとなるでしょう。目下最大の取り組みは、AIの時代にメディア企業としてどのように変貌するかということです。

 先ほどもお話ししたように、情報革命は、コンピューター、インターネット、スマートフォンを生み出し、世界を変えてきました。これからの時代は、人工知能革命とも言うべき変革を迎えます。

 変革のひとつとして、「超知能社会」の到来が言われるようになりました。これは、20年以内に、人工知能は人類全体の知能の1万倍に進化するという予測です。以前から、2045年にはシンギュラリティ、つまりAIが人類の知能の総和を超える時が来ると言われていたのですが、さらに速い成長が見込まれているわけです。このように、AIをめぐっては、どんどん成長スピードが加速する形で、次々と新しいビジョンが登場しています。

 私は、2025年3月で社長を退任し、会長に就任するというひとつの節目を迎えました。ここでしっかりと自分に向き合うため、自らの心境を表した、社員の皆さんに捧げる短歌を作りました。

天高く永遠に煌めく極北の標となりて君を指めさん

 締めくくりとして、この短歌に対する生成AIの解説を紹介します。

この短歌は、北極星を象徴的に使い、『君』を導く存在として描いている。北極星は、その不変の光で、永遠に迷わず進むべき道を示すものとして描かれ、これは『君』への深い思いと、決して揺るがない愛や支えの象徴ともとれる。極北の標という言葉に込められた、強い決意と知的な美しさが、この短歌に深みを与えている。