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互いの思いを直接伝える 社長と社員の1on1

 新型コロナウィルスは、約1年経っても社会に影響を及ぼし続けています。アイティメディアも昨年から続くコロナ禍の影響を受けており、全社在宅勤務に舵を切るなどしました。

 リモートワークへのシフトは以前からの計画を前倒ししたものでしたが、実際に出社しなくなってみると、コミュニケーション機会の減少は予想以上でした。そのような中で、社長の大槻は6カ月をかけて、2020年8月時点で在籍していた正社員および契約社員約300名と30分の1on1を実施しました。これは、大槻が経営者として、社員の状況を直接把握したい、会社のリーダーである自らの思いを直接伝えたいと考えたためです。

 当社では、対話機会を増やして社員の価値発揮につなげるため、直属の管理者が伴走して定期的に1on1を行っています。それに加え、希望者は社長や経営陣との1on1を実施できる機会も設けています。しかし、コロナ禍に伴う急激な環境変化によって、社員が戸惑いを感じているであろうことが予想されたため、4年ぶりに社長との1on1を一斉実施しました。

 社員の感想も交えて、300名を超える社員全員と大槻との1on1の模様をお伝えします。

ざっくばらんな相互交流

 面談実施後アンケートでは、回答者の97%が大槻との1on1に満足したと答えています。(大変満足69%、まあ満足28%)

 具体的な声として、「ざっくばらんに話せた」「現場の声を直接届けられた」「会社の今後や部署への思いを聞けた」「自分の近況などを久々に(あるいは採用面接以降初めて)伝えられた」といったコメントが寄せられました。

 アンケートに寄せられた声から、突然社長との1on1が発表されて戸惑った社員もいたものの、結果的には有意義な機会だったと感じてくれたことがうかがえます。社長と直接対話することで、会社への信頼感が培われ、士気が上がったと答えた社員も、社歴に関わらず多くいました。

社員の成長を感じた1on1

 大槻は、この1on1を通して、会社そして社員の成長を感じたと話しています。2017年にやはり全従業員を対象に行われた、社長と社員複数名での「大槻ディスカッション」では、会社への不満を述べる社員も多かったそうです。実はこの当時、アイティメディアは人員不足や目標と現実のギャップ、マネジメント課題などを理由に退職者が多くなっていた時期でした。会社はこれを大きな課題ととらえ、事業の多角化や新人事制度の導入、採用の強化、マネジメント育成、更には働く場所を選べる「スマートワーク制度」の導入など、様々な施策を実行してきました。この結果、今回の1on1では会社への安心感や満足度の高さを伝える話が社員から多く出るうれしい状態となりました。「コロナ禍に素早く十分な対応をしてくれて感謝している」「家族や友人から当社のコロナ対応を羨ましがられる」と話した社員もいたそうです。

 中には、「社長直轄の意見箱を作ってほしい」といった意見も大槻に寄せられました。これは2021年1月より「ITM目安箱」として実現しています。フォームに寄せられた意見に、社長または各本部長が必ず回答するもので、開示範囲も社長、本部長と人事に限られています。社員が安心して会社に意見を伝えられる仕組みも整えられました。

経営者と従業員は一心同体

 実は今回の1on1にあたって、人事としては300人を超える社員とそれぞれ30分話すことによる大槻の時間的負担を心配していました。しかし、大槻本人は会社のリーダーの人格や経営哲学を知ってもらうことが社員に会社を理解してもらう上で大切だと考えており、また実際に様々な社員と直接対話できることを楽しんだとも話しています。

 筆者も、大槻との1on1によって、やる気をますます感じたうちのひとりです。日頃の業務で感じる当社の課題や、社内でのキャリア形成のために専門領域を持ちたいと考えていることなどを思っていた以上に率直に話せました。そのひとつひとつを真剣に受け止めて、「あなたの感じている課題はしっかり理解しましたよ」と言ってもらい、「こんな勉強をしてみたらどう?」との提案も受けました。そして、これからも当社の一員として貢献していきたいとの思いを新たにしています。

 大槻は、「会社は誰のものか?」という問いを常に意識しているそうです。株主をはじめとするステークホルダーも大切にしつつ、会社を構成する従業員にも重きを置きたいとのことでした。経営者と従業員は一心同体であるから、お互いに意見交換をしたいとの大槻の考えを現実のものにすべく、人事も新しい機会を積極的に創出していきます。

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