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パパの育休、どんな感じ? 2022年度の取得者に聞いた

 男性の育児休業取得が促進されています。今後のライフプランで、出産・育児をなんとなくでも予定している方は、会社の育児休業の取りやすさ、また実際に取得した人の感想が気になるところではないでしょうか。

 アイティメディアでは、2022年度にお子さんが誕生した男性社員のうち、75%が実際に育児休業を取得しました。取得者の部署や職種、役職は様々です。今回は、育児休業への理解を促し、より取得しやすくする目的で行っている2022年9月以降の育児休業体験談アンケートから、男性社員5名の回答を紹介します。


質問
Q1.  育児休業を取得しようと思ったきっかけは?
Q2.  育児を通してご自身が成長したことや学んだことは?
Q3.  育児中に困ったことや苦労したことは?(もしあれば解決方法も)
Q4.  今後、育児と仕事を両立するポイントは何だと思いますか?
Q5.  これから育児休業を取得しようとしている方に向けて一言!

Aさん(営業管理職・1か月取得)

Q1. 引っ越しのため、2歳の長女の保育園が遠くなり、送り迎えに時間がかかっていました。それらの家事・育児に新生児の世話も加わることを考えたとき、業務との両立が困難で、どちらも中途半端になってしまうと思い、育児休業を取得しました。

Q2.  育児には、子供と接することだけではなく、産後の妻の体調を気にしつつ、生活リズムの変化を受け入れることも含まれるのではないでしょうか。夫婦で協力しながら育児や家事に向き合うスタンスが、とても大切だと思います。

Q3.  長女が、保育園でのコロナウィルスの感染拡大により、登園を控える期間がありました。日中に長女も世話をする想定をしていなかったため、当初は生活リズムをつかむのに苦労しました。上の子がいる場合、その子が体調不良で休んでしまった場合の対応も考えておくべきだと感じます。

Q4.  「育児と仕事の両立」は、決まった形があるのではなく、家庭や仕事の状況に応じて様々な形があると考えています。私の場合は、上長やメンバーの理解やサポートを得られていたことが、育児休業を取得した大きな理由でした。日頃から、もし育児休業を取得しても問題ないように、働く環境を整えることが大切だと思います。

Q5.  私は仕事も好きですが、家族と過ごす時間はもっと好きです。家族の大切な場面に寄り添えるよう、日頃から働く環境を整え、自身のスタンスを周囲に伝えています。期間やタイミングは様々ですが、育児休業の取得は家族や仕事への向き合い方を考えるきっかけになると思います。

Bさん(営業職・8か月取得)

Q1.  1人目の時はほとんど育児に参加できなかったため、2人目が産まれるときは育児休業を取得しようと考えていました。

Q2.  家事全般(特に料理)が一通りこなせるようになったことです。

Q3.  上の子もまだ2歳児のため、特に1人で2人の面倒を見るときは食事や寝るタイミングもバラバラなので、とにかく休まる時間がありませんでした。ちなみに解決策は見出せませんでした……。いまだに苦労しています。

Q4.  夫婦でお互いをサポートする意識を持つことが必要だと思います。その時に手が空いている方が率先して家事を行うことが必要です。そのために、仕事は終わりの時間を決めて、計画的に取り組んでいます。

Q5.  今後は男性の育児休業取得者もどんどん増えてほしいですね。とても貴重な時間を過ごせると思います!

Cさん(営業職・1か月3週間取得)

Q1. 1人目の子供にまだまだ手が掛かるので、妻だけで2人を世話するのは大変だと思ったためです。

Q2.  子供には子供のペースがあり、押しつけや強要は逆効果ということで、子供の考えも聞くようにしています。質問に対しては、分かりやすく説明するよう心がけています。大人どうしだと、なんとなくの理解で話を進めてしまう場合も多いですが、子供と接しているときちんと伝えようと思うようになりました。

Q3.  苦労は日々しています(ご飯を食べない、着替えない、歯を磨かない……)。約束を守らない、意地悪をするなども悩みどころです。自分がされたらどう思うかなどと話して、理解してもらおうとしています。
また、幼稚園に入るまでは、通園先の選び方や、評判のよい小児科などの情報を得るのに苦労しました。

Q4. 仕事は時間をとれる時に集中して終わらせるよう、心がけています。突然の呼び出しや発熱などで、付きっきりにならないといけないときもあるので、仕事は自分で止まっているタスクがないようにしています。

Q5.  育児休業は積極的に取った方がよいと思います。長い社会人生活の中のほんの数カ月かもしれませんが、子供の成長に立ち合えて、いろいろな経験ができる、よい時間です。
また、母親の大変さも分かるので、育児休業が終わってもできることをやる姿勢になると思います。

Dさん(編集部長・1か月取得)

Q1. 里帰り出産をせず、妻の退院後は自宅で育児を行うことになったためです。第1子なので、不測の事態があればいつでも動けるようにしたかったこと、成長の過程を見守りたいというのも理由でした。

Q2. 新生児はか弱い存在とイメージしていましたが、実際に育てているとたくましく感じます。例えば、最初のころは、沐浴のとき「こんな持ち方をして首が曲がらないか」「こんなにお湯に浸けてよいのか」「石鹸が口に入らないか」と不安が絶えませんでしたが、意外と大丈夫で、スピーディーに済ませられるようになりました。

Q3.  3週目以降「魔の夜泣き」には困りました。せっかく眠っても、モロー反射で自分の拳が顔にヒットして大泣きしてしまい、そのまま朝を迎えたときはさすがにしんどかったです。どの子にも当てはまる万能の解決策はないようですが、先輩からアドバイスを受け、あらゆる手法・グッズを試してハマるものを探しました。

Q4.  育児と仕事であっという間に1日が終わるため、限られた時間をどう使うかがポイントと考えています。これまでは、ついつい自分でやろうとしてしまう癖もありましたが、仕事にかけられる時間が相対的に減るとなると、部のメンバーとの連携を意識せざるを得ません。かえってよいことかもしれません。

Q5.  夜中に大泣きしたり、ミルクを大量に吐いたり、心配は絶えません(現在進行形)。しかしふとした瞬間に笑ったり、何かしゃべったりすると、こちらも思わず笑ってしまいます。目まぐるしく成長していくので、育児休業を利用して、ガッツリと見守ることをおすすめします。
なお、育児休業中のリスキリングは自分の意志が弱く、ミルクをあげながらの読書が精一杯でした。意志の強い方はチャレンジしてみてください。

Eさん(編集記者職・4か月取得)

Q1.  育児休業を推奨してくれる会社であり、業務をサポートしてくれる上司、同僚に恵まれたため取得を決めました。

Q2. 成長かどうかはわかりませんが、子どもと一緒に散歩へいくと街が違って見えます。優しい人が多いとか、段差が多いとか、だれでもトイレ作ってくれてありがとうとか、自治体への興味関心も強くなりました。そして何より、めちゃくちゃかわいい子どもを産んでくれた妻は絶対神だと改めて学びました。

Q3. 夜泣きには悩まされました。図書館で本を見つけ、書いてある通りに実践してみたら、その日から寝るようになりました。また、新型コロナウィルスが特に流行した時期は、互いの両親に子どもを会わせられないのも辛かったです。ビデオ通話や子どもの写真を送るなどして、定期的に連絡していました。
一方、育児記録アプリを活用したことで、夫婦それぞれが「自分ばっかり」と思わずに生活できました。

Q4.  月並みですが、報連相をどれだけ小まめにできるかが大事かなと思っています。妻も、部のメンバーも、その人から見えない部分で、仕事や生活の忙しさを想像するのは難しいはずです。結局はコミュニケーションに尽きるのだと思います。

Q5.  せっかく取得できるなら、ぜひ! 僕はとっても幸せな4か月でした。男性の育児参加について色々な意見が飛び交う昨今ですが、とりあえず朝ごはん作りやオムツ交換からはじめてもらえるとうれしいです。

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 育児休業を取得した男性社員は、「貴重な時間だった」 「これから子供の誕生を迎える人にも、ぜひ取得してほしい」と、育児休業をとても肯定的にとらえているようです。また、「パートナーに協力する気持ちが強くなった」という感想も印象的でした。自分でも育児を主体的に担うことで、大変さや楽しさがより強く分かるのかもしれません。一方で、育児休業取得者の部署内で負担を軽くしていく方法は、会社として今まさに試行錯誤しているところです。休職する可能性は、自身の体調不良や家族の介護なども含めれば、全社員にあります。出産や育児を予定している社員だけではなく、全社員の価値発揮を支援するための課題として、今後も解決に取り組んでいきます。

 アイティメディアでは、フレックスタイム制や、働く場所の自由度を高める「スマートワーク+制度」など、育児と両立しやすい環境を整えています。また、出産・育児休業のみならず、職場復帰後も時短勤務やベビーシッター費用の一部補助などの支援制度があります。

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