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IT業界の変革を目指す発注ナビ社長の思い 社員と一緒に泣き、笑い、成長する

 発注ナビは、アイティメディアの子会社として、開発案件と開発会社のマッチング事業を行っています。2024年10月には、発注ナビに加盟するシステム開発会社数が6,000社を超え、国内システム開発会社の3割以上が発注ナビに加盟していることになりました。

 この記事では、発注ナビ代表取締役社長の浅井英行へのインタビューを通して、発注ナビの事業やビジョン、組織の様子をお伝えします。聞き手はアイティメディアの人事で、発注ナビ採用担当の堀です。

――発注ナビのことをいろいろ教えてください! まず、発注ナビの事業を改めて説明していただけますか。

浅井: 発注ナビは、システム開発を行いたい企業(発注社)と、技術を持った開発会社(加盟社)のマッチングサービスです。2024年1月からは、受託案件やカスタマイズ案件に加えてSaaS案件の領域でも、マッチングを行えるようになりました。流れとしては、まず開発会社やSaaSベンダーに加盟してもらい、データベースを作成します。そして、システム開発案件を抱える企業やSaaSを導入したい企業に、データベースから最適な開発会社やSaaSベンダーを紹介します。

 ありがたいことに、最近は加盟社数が増えているだけでなく、増加スピードも上がっています。以前は1000社増えるのに1年以上かかったこともありましたが、直近では7か月で5000社から6000社を達成しました。

加盟社数が6000社突破した時のお祝いケーキ

「IT業界の課題を解決する」目標と出合うキャリア

――今まさに急成長中なんですね! 社長である浅井さんは、これまでどのような経験をしてこられたのでしょうか?

浅井: 大学の専攻は電気電子工学です。ただ、インターンの経験から、人と会話しながら進める活動的な職種が向いていると思い、就活では営業職を志望しました。選考が進む中で、いろいろな業界を見られる企業に入社したいと思い、新卒で入社したのは求人広告代理店です。

 その1社目では、担当エリアの様々な企業に、1日100件ほど飛び込み営業をして、アルバイトの広告を出してもらう業務を経験しました。当初は飛び込み営業は効率が悪いと感じてしまい、やる意味を見いだせなくなった結果、モチベーションも低下し、評価は同期の中で下から数えた方が早い状態でした。結果的に、上司にも認めてもらえず、日々厳しいことを言われていました。

 状況が変わったきっかけは、新しい上司との出会いです。その上司は、モチベーションが低下している私に、厳しい事を言うのではなく、コミュニケーション能力やバイタリティといった長所を認めてくれました。その上で、現状の課題もしっかり言うべきことは言ってくれる人でした。単純なことですが、当時の私にとっては、長所を認められたのが非常にうれしく、上司の力になりたいという気持ちが強くなり、変わるきっかけになりました。

 この出会いをきっかけに成果を出し、チーム長に昇進もしましたが、課長や部長はポジション枠の問題もあり、数年での昇進は厳しい状況でした。将来は組織のトップになりたいと考えていたことから、早期にマネージャー経験を積みたいと思い、上司と話す中で、背中を押してもらい転職しました。

 転職先では、希望が叶いマネージャーを経験できました。私は、業績を上げ続けることがマネージャーの存在価値だと思っています。そのためには、表面的な改善ではなく、本質的に課題を解決するマネジメントが必要だと学んだ時期でした。

 そして、アイティメディアに買収される前の発注ナビに、誘いを受けて転職しました。転職後に、IT業界の多重下請けという構造的な課題を知り、発注ナビ事業が業界に変革をもたらす可能性があると考えて、力が入りましたね。その後、分社化のタイミングで社長に就任しました。

 成長のための事業売却は、分社化したときには既に視野に入れていました。アイティメディアへの売却は、発注ナビから打診したものです。売却先にアイティメディアを選んだ理由は、中長期での成長戦略を考えた時に、事業シナジーが大きいと思っていたからです。ただ、当時発注ナビが目標としていたキーマンズネットを直前に買収したことで、少し諦めていました。そんな時に、知り合いの方が、社長の大槻さんの高校の後輩だと分かり、つないでもらえたことで実現できました。買収を決断してくれた大槻さん、尽力してくださった副社長の小林さんには、感謝しています。

 アイティメディア傘下に入ってからも、計画通りにいかず大変な時期もありました。しかし、テクノロジー領域での知名度が高いアイティメディアの子会社ということで、営業は非常にやりやすくなりました。

苦楽を共にする

――キャリアの中で、トップを目指すところから、IT業界の課題を解決して社会貢献するという、より深い目標が生まれたんですね! ご自身が上司との出会いで成長できたというお話もありましたが、発注ナビの組織マネジメントを行っている中で、大切にしていることは何でしょうか?

浅井: 会社という組織の上司と部下ではありますが、人と人とのつながりであることを大切にしています。苦楽を共にするというか、笑ったり泣いたり悩んだり、一緒に経験するということですね。商談が成立すればお祝いもします。私自身のプライベートなことも、発注ナビのメンバーに共有することがあります。

 これは、堀さんにも触れてもらった、最初の会社で自分が変わるきっかけとなった上司との関係が元になっています。その時の自分を振り返ってみると、普段のつながりがあるから、耳に痛いことを言われても聞こうと思えたんですよね。現在の私は、厳しい内容でも言うべきことは言うようにしていますが、「浅井さんは愛があるから大丈夫」と反応があったりして、仕事で成長するためのアドバイスだと正しく理解されている感覚があります。優しく丁寧に指導するという点は、部下の管理職も引き継いでいるのではないでしょうか。なんでもかんでも口出しするというより、管理職にとっても、その配下のメンバーにとっても、何かあったら最初に相談できる逃げ道でありたいと考えて、コミュニケーションを取っています。

――個人として関係性を作ることを大切にされているんですね。当社は働き方の自由度が高く、リモートワークのメンバーもいて、マンツーマンで顔を合わせる機会も多くはないかもしれません。そんな中、モチベーションアップのために取り組んでいることはありますか?

浅井: まずは目標をはっきり提示することですね。売上など、具体的な目標を示すことで、全員が同じ方向を見て一丸となれるようにしています。

 そして、やりたい人にチャンスを与えることも大切にしています。現在の役職やこれまでの実績にとらわれず、本人の意思があれば、レベルアップした仕事にも挑戦してもらいます。たとえば、私がいいと思った提案は、部長のサポートも付けたうえで、成長機会として本人にプロジェクトマネージャーを任せるといったことです。声をあげた人がチャンスを得られる環境は、モチベーションの前提として必要なのではないでしょうか。

 また、モチベーションアップには、プライベートの充実も欠かせないと考えています。常に仕事を最優先にしていれば、必ず成長できるわけではありません。プライベートを充実させたいから頑張って働くというモチベーションの形もあると思います。そして、学生時代の友達と話す、趣味を楽しむ、読書で知識を得るといったことで、新しい刺激や気づきを得ることも大切です。そのため、メンバーには、勤務時間中は集中して働き、残業はなるべくしないように話しています。

日本のDX化、日本企業の活性化に貢献したい

――意欲を大切にしてもらい、プライベートの充実もできたら、確かにモチベーションが上がりそうです。マネジメントから視点を移しますが、発注ナビという企業を、今後どう成長させていきたいとお考えですか?

浅井: 以前から自分は、発注ナビとして上場を目指すと言い続けています。社員の幸せと日本のDX推進、IT業界の多重下請けの構造改革のため、会社の知名度を上げることが目的です。日本のDX化は世界と比較してもかなり遅れています。発注ナビがDX推進をサポートすることで、日本企業を活性化したいです。また、IT業界の多重下請け構造という課題を解決することで、発注ナビに加盟している企業の業績が向上し、優秀なエンジニアが請負だけでなく、自社サービスを作り、日本を代表するような企業に成長するという事も促進していきたいですね。そのために、まずは業績の拡大に向けて、メンバーと引き続き頑張っていきます。

――最後に、発注ナビに関心を持っている転職活動中、または転職を考えている方に、メッセージをお願いします!

浅井: 発注ナビの採用では、経歴や現在のポジションよりも、「どのような思いで仕事をしてきたか」を大切に、面接をしています。仕事に向ける思いに共感できる人に入社してもらい、一緒に発注ナビを大きくしていきたいからです。発注ナビで働いてみたいと思ってくれたら、足踏みせずに、まずは話をするだけでもいいので、ぜひ応募してください!