2025年4月1日、アイティメディアに3名の新入社員が入社しました。先輩社員も見守る中、入社式が行われました。この記事では、入社式でのアイティメディア代表取締役社長兼CEOの祝辞と、新入社員の決意表明の様子をお伝えします。
代表取締役社長兼CEO 小林 教至より祝辞
ご入社おめでとうございます。数ある会社の中からアイティメディアを就職先として選んでいただき、本当にうれしく思っています。社員を代表して、感謝をお伝えします。
今日、皆さんにお話ししたいことが2つあります。私は、35年前の入社式で言われたことをずっと覚えているのですが、皆さんにも社会人生活の中で、これからお話しすることを覚えておいていただきたいです。
まず、長い目で自分のキャリアを考えるようにしてください。社会人として過ごす間には、いいことも悪いことも必ずあります。私も、若いときに転職活動をしたものの、結局思いとどまった経験があります。
若いときに転職に関心が向きがちな理由のひとつに、学生時代は約3年という短い期間で環境が切り替わることがあると思います。小学校の低学年、高学年、中学校、高校、大学と、およそ3年前後で節目があり、自分もリフレッシュします。しかし、社会人になってからは、同じ環境が長い間続きます。すると、変化がないことに愕然とし、このままではいけないのではないかと焦りが出てくるわけです。
しかし、皆さんの世代は、おそらく80代まで働くことになります。つまりあと約60年間の社会人人生が待っています。60年の中で、最初の2、3年に起きることは微々たるものです。もちろん自分のキャリア形成を考えるのは大切なことですが、結論を急がないでください。
次に、メディアはAIの登場で大きな変化の渦中にあります。これからメディア企業の一員として働くうえで、ぜひ変化を楽しんでください。 ソフトバンクグループ会長の孫さんは、AGI(Artificial General Intelligence)という、自ら判断して行動するAIが、2、3年以内、あるいはもっと早くに開発されると予想しています。AGIが実用化されれば、世の中は大きく変わることになるでしょう。
ところで、我々メディアは、テクノロジーの進化とともに姿を変えてきました。このアイティメディアも、Windows95の発売により一般の人にインターネットが普及し始めた中、1999年12月に設立されています。その後、スマートフォンの登場により、SNSや動画コンテンツが力を持つようになりました。そして2022年のOpenAIの登場は、インターネット以来のエポックメイキングだと言われています。
AIによってメディアはどう変わっていくのか、当社だけでなく世界中のメディアで模索が続いています。今のところ、まだ誰も答えを持っていないのが実情です。そこで、アイティメディアの企業理念「メディアの革新を通じて、情報革命を実現し、社会に貢献する」の通り、他のメディアに先駆けて、私たちがAIの活用の模範を示していきたいと考えています。25年前のインターネット普及期において、私たちは紙メディアではない、インターネットメディアを真っ先に実現しました。今、同じように、AIを活用したメディアビジネスをどこよりも先に確立し、またテクノロジー情報を扱うメディアとして、AIをはじめとするテクノロジーの利活用の正しい在り方を発信していきます。
大変な時代ですが、恐れるよりも変化を楽しみ、ロングタームで物事を考えて仕事をしていってください。アイティメディアでの皆さんの活躍を期待しています。
決意表明――経験を活かし、学び、成長し続ける
小林の祝辞に続いて、新入社員の決意表明がありました。
今年の新入社員は、総合職、編集記者職、エンジニア職各1名です。決意表明では、大学時代に学んだこと、力を入れて取り組んだことを、アイティメディアでの仕事につなげ、貢献できるようになりたいという気持ちが伝わりました。
大学での取り組みは、選んだ仕事と直結しているものでなくても、仕事を続けていくと思わぬところで必ず役立ちます。特に、最新のテクノロジーの情報発信や、デジタルマーケティングによるクライアント企業のマーケティングサポートなど、高度な課題解決によって社会に価値提供しているアイティメディアでは、解決に使える手段をいくつも持っていることは強みになります。新入社員の皆さんには、これまで身に付けたことを活かし、新しいことも学んで、どんどん成長してほしいと思います。私たち人事も、まずは新人研修を通して、新入社員が変化を楽しみながら働くための基礎をしっかり身に付けられるよう、サポートしていきます。