「全力で挑む。全力で楽しむ。」営業本部スローガンプロジェクト

 アイティメディアでは、部門横断型の大きなプロジェクトがいくつも実施されています。そのひとつが、2020年度に1年間かけて行われた、営業本部のスローガン作成プロジェクトです。12名のプロジェクトメンバーが営業本部全体を巻き込んで対話を続け、「全力で挑む。全力で楽しむ。」というスローガンが生まれました。そして、20年度第4四半期の革新的な取り組みのひとつとして、全社会議で表彰されました。

 今回は、営業本部スローガンプロジェクトの事務局を担った、営業本部 市場開発統括部 インサイドセールス部長の河本晃と、プロジェクトメンバーの営業本部 第一営業統括部 第二営業部の川畑光に、人事部の堀がインタビューしました。スローガンに込められた営業本部の思いについて、お伝えします。

本当に大事なことを言葉にしたい

――まずは営業本部スローガンプロジェクトがどのようなものか教えてください。

河本: プロジェクトのきっかけは本部長の交代です。新体制となる2020年4月から次の3年をどう作っていこうかと統括部長会議で議論していた際に、新体制のスローガンは本部全員で作ろうという話になりました。そこで、私が事務局を務めたいと申し出たのです。

 統括部長級メンバーの中で、本当に大事にしたいことを対話したいと考えていました。営業本部では数字を追ってPDCAサイクルを回すことが重要ですが、その奥にある、「本当に大事なものは何か?」という問いについて対話する機会が中々ありませんでした。そこで、改めて3ヵ年の方針を決めるにあたって、青臭いかもしれないけれど、本当に大事なことについて対話をしながらスローガンを決めたかったのです。きれいな言葉を集めて、きれいなスローガンを作るだけでは意味がないと考えました。

 まずは、営業本部全体にプロジェクトの趣旨を説明し、中心となるメンバーを立候補制で募るところから始めました。今日来ている川畑さんが最初に連絡をくれて、最終的には12人集まりました。

川畑: メンバーは、営業本部の各統括部から複数名ずつ集まりました。年次も役職もばらばらでしたね。入社1年目のメンバーもいましたし、社歴が10年以上の統括部長もいます。

役に立つ仕事をしている自覚

――川畑さんは、どのような考えで立候補されたのですか?

川畑: 理由は2つあります。まず1つ目は、「私たちは世の中の役に立つ仕事をしているんだ」ということを、スローガンの形で言葉にしたかったのです。現在アイティメディアは、月間の記事数4000本、PVも4億を突破し、質・量ともに優れたWebメディアとして社会に大きく貢献しています。こうした会社の一員として、やりがいの大きい仕事をしていることを言語化しておければ、業績が振るわなくて落ち込んでしまうような時などに、立ち直るきっかけになると思ったのです。これは、私自身が入社して最初の1年間は結果がついてこず、辛い時期を過ごした経験や、いい仕事をしている他のメンバーが、必ずしも数字に結びつかず悩んでいる姿を見かけ、考えるようになったことです。

 もうひとつは、新しいメンバーのためです。今、当社は急成長しており、営業本部にも新卒・中途両方で新しいメンバーが続々と入社しています。彼・彼女らに、アイティメディアや営業本部の姿勢を理解してもらい、人数が増えても一体感を保っていくために、皆で一丸となって考えたスローガンがあったら非常に良いのではないかと考えました。

傾聴を通じて本音に気づく

――他のメンバーのことも考えて、プロジェクトメンバーになられたのですね。実際にスローガンを決めるまでの、具体的なプロセスを教えてください。

川畑: プロジェクトメンバーが中心となり、営業本部75名全員が参加するグループワークを1回85分、計3回行ってキーワードを出しました。ペアを組んで各回のテーマに沿った話を交互に傾聴し合い、そこからキーワードを出し、小グループでシェアをする流れです。この傾聴ワークは、自分の判断や評価をせず、ペアになった相手の話や感情をそのまま受け止めて、伝え返すものです。

河本: 日々忙しく働いている営業本部のメンバーが一度立ち止まって、とりとめのない話をする。その話を一生懸命聴いてくれる人がいることによって、とりとめのない話の中から、自分の大事なものが見えてくる。そういう過程を大事にしたかったので、プロジェクトメンバーからは「まとまりがなくていいので、思ったままの話をしてください」という発信を繰り返し行っていました。
また、初回の傾聴テーマを、「なぜ今、スローガンを決めるのか?」にしました。「なぜ」の部分をメンバー全員で考えることで、スローガンの必要性を納得して参加してもらいたかったからです。

川畑: 私もこのワークに参加したのですが、普段は口にしない自分の思いに気づき、言葉にできたのは非常によい体験でした。傾聴ワークに参加したメンバーのほとんどが、「面白かった」「貴重な機会だった」と言っていたので、みな近しい体験をしたのだと思います。傾聴ワークを通じて、みんな普段は言わないけど大事にしている思いがあると理解できたので、改めてスローガンプロジェクトの意義を実感しました。

500以上のキーワードから生まれたスローガン

――テーマの設定ひとつでも、考え抜かれているのですね。傾聴ワークで生まれたキーワードから、「全力で挑む。全力で楽しむ。」というスローガンがどのように生まれたのですか?

川畑: 3回のワークの結果として、約70名から500以上のキーワードが集まりました。ここから、プロジェクトメンバーが手分けしてキーワードをグループにまとめ、最終的にはプロのライターにもアドバイスをもらいました。
スローガンは暗記できてぱっと口に出して言える印象的なもの、クレドは何度も読み返して浸透させていく行動指針と位置付けて作成しています。

河本: ライターの方から、「キーワードを元にスローガンの案は私が出すけれど、クレドは皆さんで作るものです」とアドバイスをいただきました。その後、プロジェクトメンバーで知恵を出し合い、完成までに2ヵ月かかりました。

川畑: 最終的にプロジェクトメンバーで5つのスローガン候補を選び、営業本部で投票を行って1位になったのが、「全力で挑む。全力で楽しむ。」です。2位の候補は3票差となるなど、かなりの僅差でした。営業本部メンバーがスローガンプロジェクトに携わる中での気づきや、改めていいと思った価値が込められている候補ですから、最終的に選ばれたもの以外もどれも素晴らしいものだと思っています。

決定したスローガンとクレド

 

――決まった時の反応はどのようなものでしたか。

川畑: Web会議システムを通しての発表だったので、残念ながら大きな盛り上がりを直接見ることはできなかったのですが、プロジェクトメンバーとしてスローガンを決定できたことはうれしかったですね。同時に、ただスローガンを決定して終わりではなく、どのように浸透させていくかという今後の取り組みが重要になると感じました。

自由度の高い営業本部へ

――スローガンが決定して、何か変化はありましたか?

川畑: 具体的に変化が目に見えるようになるのは、浸透のプロセスを経て、これからではないかと思います。それでも、ちょっとしたやりとりで「全力で楽しんでいます!」という言葉が返ってくるなど、スローガンが親しまれている感覚はありますね。

河本: スローガン決定後に実施したアンケートから、「傾聴ワークなどの対話プロセスはよかった」という声を多数もらいました。対話が共感を生むことを体感できたのだと思います。なので今後の浸透フェイズでも対話を大事にしていきたいと思います。また、スローガンがあるから「これをせねばならない」では気持ちが苦しくなるので、それぞれの違いを認め合いながら全力で挑み、結果的に全力で楽しむという、自由度の高い姿勢が芽生えたように思っています。

全力で挑み楽しむ方に、仲間になってほしい

――このプロジェクト全体を通して、よかったこと、あるいは今後もっとよくしていきたいことはありますか?

川畑: ありがたいことにアイティメディアは、コロナ禍でも多くの企業からお声がけ頂き、忙しい日々が続いています。そうした中でも、「メンバーの立ち返る軸」としてスローガンが定着するよう取り組んでいきたいと思います。また、「全力で挑む。全力で楽しむ。」というスローガンに共感してくれる方が入社してくれたら、ますますいいですね。

河本: 営業本部は、全社の中でも特に数字的な責任を負っている部門です。だからこそ、その奥にある大切にしたいものを忘れないでおく必要があると思っています。業績がよい時もそうではない時も、真面目に走り続けるだけではなく、立ち止まって大切なものを味わう機会を持つことで、目の前の数字だけではない可能性をとらえるきっかけにしたいですね。これは、営業本部に限らず、それぞれの事業部にも当てはまるのではないでしょうか。

――「全力で挑む。全力で楽しむ。」というスローガンに共感してくれる人に仲間になってほしいというお話がありましたが、他にはどのような方にアイティメディアの一員となってほしいですか?

川畑: 尊重しあえる方、そして変化を楽しめる方ですね。私たち営業本部は、営業のスタイルを統一しているというより、それぞれの長所を活かしているので、うまく自分の持ち味を出してくださる方がよいのではないでしょうか。

河本: 少し似た答えになりますが、自分の可能性を信じている方です。可能性を信じてくれていれば、それだけ自分のできることを広げていけますから。

――ありがとうございます。営業本部の皆さんがスローガンに込めた深い思いが伝わってくるお話でした!

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