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ド文系の私だからできた、テクノロジー企業と読者をつなげる“橋渡し”

 アイティメディアには営業、企画、編集など、さまざまなポジションがあります。しかし、職種としては知られていても、実際にどんな仕事をしているかは外からはあまり分からないものです。

 そこで今回は、当社に興味を持ってくださった学生さんに「アイティメディアの仕事」についてより詳しく知ってもらうため、「就職活動とアイティメディアの仕事」について若手社員にインタビューを行いました。

 先輩たちはどんな就職活動をしていたのか、どうしてアイティメディアに入社したのか、今どんな風に働いているのか……。初回は総合職で入社し、企画営業として働く秋山未里のお話をお届けします。


【企画営業 秋山 未里】
2017年新卒入社。ITやエネルギー、建築業界を担当する営業として活躍中。2年目から新入社員のチューターも担う。
※所属部署や業務内容はインタビュー当時(2018年9月時点)のものです

「考えたことを形にする」仕事がしたい

──秋山さんは、どのような軸で就職活動をしていましたか?

秋山: 「自分から発信できる仕事」と「発想力やコミュニケーション力を生かせる仕事」という軸で企業を選んでいました。

 昔から創作をすることが好きで、よく小説を書いたり漫画を描いたりしていました。大学では演劇サークルに所属し、脚本や演出、広報および宣伝、企画全体の責任者なども担当していました。

 その経験から、決められたことをやるのではなく、自分で考えたものを形にする仕事がしたいと思ったんです。飽きっぽいので、会社から指定されたモノを売るのは向いていないかなと(笑)。

──書くことも好きだったのですね。なぜ当社で「編集記者」ではなく「総合職」を選択したのですか?

秋山: いろいろなことを経験したいと思ったからです。編集記者のように、専門職として極めるよりも、総合職としてさまざまな仕事をやってみたいと考えました。

 最初に配属されるのは営業職だと聞いていましたが、メディアの営業であれば、コミュニケーション力や発想力が求められて、自分のやりたい仕事とマッチするのではないかと思いました。

入社の決め手は、子育てしながら活躍する先輩社員の姿

──アイティメディアにエントリーしたきっかけは何でしたか?

秋山: 登録していた就活サイト経由でスカウトをもらいました。それまで「ねとらぼ」の記事などを読むことはあったのですが、「アイティメディア」という会社自体は知りませんでした。採用担当者の話を聞いて、メディア企業として日々記事や企画が生まれている現場で働くことが面白そうだと思い、選考に参加しました。

──最終的に当社に入社を決めた理由は何ですか?

秋山: 1つは、長く続けられそうだと思ったからです。

 私は校則を守りたくない人で(笑)、意味のない決まりやルーティンに縛られるのは嫌なんです。他社のインターンに参加したこともあるのですが、上下関係が厳しくて、直属の上司よりも上の役職の人には話し掛けてはいけないとか、飲み会の翌日にはお礼のあいさつまわりをしなければいけないとか、「猛烈に無駄だな」と思うルールを経験しました。

 その点で当社は、役員に対してもすごくざっくばらんに話せますし、やりたいと思ったことをやらせてくれる自由な風土があります。選考の中でもそうした“自由さ”を感じたのが決め手になりました。

 もう1つは、女性でもバリバリ働けると思ったからです。選考中に面談をしてくれた従業員が、子育てをしながら営業部長としても活躍している方で、出産したら役職には就けないのかなと、漠然と抱いていた不安を取り払ってくれました。

今だから話せる就活の失敗

──「やりたいことをやらせてくれる」という話は他の社員からもよく聞きますね! では、就活の失敗談があれば教えてください。

秋山: たくさんあります(笑)。その中でも1つ、就活中の皆さんに共有したい失敗談を挙げると、「会社で働くイメージが全くついていなかった」ことですね。

 働くことに対してドラマのイメージしかなくて(笑)、最初はよく考えずに出版社や演劇、映画関連会社など、これまでの人生で関わりが深かったものにまつわる会社を受けていました。順調に最終面接には進んだのですが、その会社で具体的にどのような仕事をしたいのか考えられていなくて、“お見送り”になってしまったんです。

 よく「自己分析をしましょう」と言われますが、自分の強みや特性を発見するだけでは足りなくて、その強みや特性はどのような仕事に向いているのかというところまで落とし込む必要があると思います。

 ただ、私もそうでしたが、“向いている仕事”は学生の時分には全く縁のなかった業界に転がっている可能性があるので、積極的にOB・OG訪問をして、情報を収集することも大事です。

──イメージだけで“向いている仕事”を決めないことは大事ですよね。実際に働いてみて、メディア会社の魅力って何だと思いますか?

秋山: 自社媒体を持っていると、その媒体の「カラー」を出してお客さまに提案ができます。各メディアに集まる読者には特徴があるので、その読者に対してどのようなメッセージを出せば最大限の効果が生み出せるのかを突き詰めて考えられるのは、メディア会社の仕事ならではかなと思います。

 また、私は技術職ではないので、例えばITシステムの開発や運用はできませんが、メディアを通じて、テクノロジーを活用して新しいサービスや仕組みを作ろうとしている企業と読者との橋渡しができます。営業として感じるメディアの魅力はそうしたところですね。

営業は「難しいからこそ面白い」

──なるほど。現在の営業の仕事内容を教えてもらえますか?

秋山: IT、エネルギー、建築業界など約70社のお客さまを担当しています。

 例えば、ある不用PCの回収やリサイクルを行う企業は、法人PCの回収やデータ削除、リサイクルに強みを持ちながらも、同業他社との違いを理解してもらいづらいという課題を抱えていました。そこで、実際の工場で、徹底的にPCからの情報漏えいがないようにデータ削除や部品分解を行い、リユースにつなげるまでのフローを取材させていただき、その内容をタイアップ記事(記事の形をした広告)にして掲載いただきました。このように、お客さまのマーケティング課題をヒアリングし、当社のメディアで解決できるプランを提案しています。

 また、新規クライアントの開拓も仕事の1つです。展示会に参加して出会ったお客さまにアポイントを頂くこともありますし、編集部が紹介してくれることもあります。

──ITやエネルギー業界など、最初は知識がありませんでしたよね? どうやって情報や知識をキャッチアップしたのですか?

秋山: お客さまとお話をしたり、先輩に同行してもらったりしてキャッチアップしました。お客さまが仰っていたことを調べたり、先輩のトークを盗んで他のアポイントメントで使ったり。業界に関する専門的なことが分かってくると、当社の記事も楽しく読めるようになりました!

──知識の習得も大変かと思いますが、他に仕事のつらさ、大変さはありますか?

秋山: タイトなスケジュールでの提案を求められたり、入念に準備をしたのに受注できなかったりしたときはつらいですね。また、“もの売り”ではない面白さがある分、調整事が多いので大変です。社内外問わず、相手の立場に立って考え、協力してもらえるようなコミュニケーションを取らなければなりません。

楽しく働くために「納得ができない仕事だけは絶対にしたくない」

──では次に、やりがいを感じたエピソードを教えてください。

秋山: 初めて広告を掲載いただいた案件が印象的ですね。1年目の夏、配属されて1カ月後に初受注をしました。Web広告を初めて利用されるお客さまだったのですが、Webであればどのような企業に勤めている読者が広告を見てくれたのか、データを閲覧できるので、狙い通りのターゲットに読んでもらえたという結果をお返しできてよかったです。

 また、そのお客さまが展示会に参加されたときに「(ITmediaに掲載していた)この商品はありますか?」という声が掛かったそうで、リアルでも広告の効果を実感していただけたのはうれしかったですね。このお客さまは当時、業界シェアが3番目でしたが、広告掲載後から1年が経過して現在はトップになっていらっしゃいます。もちろんお客さまの力が一番大きいのですが、シェア拡大に一役買えたかなと思っています。

 他にも、1年間のプロモーションプランを提案してご契約いただいたときはやりがいを感じました。大きな予算を任せていただけた背景には、やはりコンテンツの質があると思います。当社の場合、編集記事(メディアが自らの意思で企画、編集、制作する記事)を日頃書いている編集記者がタイアップ記事も担当するので、それを魅力に感じていただけました。このお客さまには高い広告効果もお返しできていたので、次の期待につながったのだと思います。

──秋山さんが当事者意識を持ってお客さまと向き合っていることが分かりました! 当社に向いている人ってどのような人だと思います?

秋山: 待っていても手取り足取り教えてくれる会社ではないので、自分から周りにコミュニケーション取っていける人が向いていると思います。先輩たちとも気軽に話せるので、縮こまらずに言いたいことを言ってほしいですね。他部署も巻き込みながら、自分で責任を持ってプロジェクトを仕切ろうとする人は活躍できるのではないでしょうか。

 それから、メディアとして「正しい情報を届けたい」という思いに共感できるかどうかも大事です。当社の編集部は、公平かつ独自の視点で世の中を見ています。私は納得ができない仕事だけは絶対にしたくなくて、「自分が関わっているサービスでみんながHAPPYになれるようにしたい」と思っていたので、当社メディアのスタンスにはとても共感していますし、当社のコンテンツに価値があると思うからこそ、楽しく働けているんだと思います。

──最後に、就活生の皆さんへメッセージをお願いします!

秋山: 私は国文学科出身のド文系なので、学生のときはまさか自分がIT業界やエネルギー業界のメディアを担当し、専門情報を取り扱うようになるとは考えたこともありませんでした。

 しかし、選考過程で、就活の軸としていた発想力やコミュニケーション力を生かせる仕事が当社にあることを知って入社し、今では楽しく仕事ができています。就活生の皆さんも、「自分はこれしかできないからこういう会社しか就職できない」という先入観を捨てて、活躍できる会社に出会えることを願っています。