\ アイティメディアの想いを伝える採用サイト /

アイティメディアの人事の仕組み ―第3回:「働き方」の仕組み―

 就職・転職活動をするとなると、志望先企業の人事制度が気になる方も多いのではないでしょうか。そこで、人事部長・三小田に採用チーム長・木幡がインタビュー。全3回に分けて、アイティメディアの人事制度を詳しくご紹介します。最終回の今回は、当社の働き方についてお伝えします。

>>第1回はこちら
>>第2回はこちら

【管理本部 人事部長 三小田 実】
ベンチャー3社で事業立ち上げを行い、リクルートホールディングスの事業企画マネジャーなどを経験。2015年、リクルートマーケティングパートナーズからアイティメディアへの「キーマンズネット」の事業譲渡に伴い当社へ転籍。2017年に人事部長に就任。人事制度刷新などを通じ、社員がイキイキ働ける環境作りを推進している
※所属部署や業務内容はインタビュー当時(2019年12月時点)のものです

 

イキイキした主体的な「働き方」

――(聞き手、木幡)アイティメディアの人事制度は、「Value First(価値にとことん、こだわり抜く)」をポリシーに掲げているとのことですが、働き方にはどのように反映していますか?

三小田: 社員がイキイキ働ける環境作りに注力しています。なぜなら、当社の人事ポリシーを実現するためには、人事制度や人材育成機会だけでなく、それを後押しする仕事環境や文化も重要だからです。そこで、「挑戦」「自律」「安心」の3つをキーワードに環境を整えています。

やりたいことに「挑戦」できる環境

――まず、「挑戦できる環境」について教えてください。

三小田: 前回の「対話機会」の話でもお伝えしたように、当社ではWill(やりたいこと)×Can(できること)×Must(やるべきこと)の3つの輪が重なる面積が大きくなることが、社員が自律的に働き、成果を出すことにつながると考えています。

 中でも最も重要なのが、内発的動機の源であるWillです。社員のやりたいことを支援するため、当社では「希望業務自己申告制度」を導入し、副業も解禁しました。

希望業務自己申告制度

三小田: まず希望業務申告制度ですが、現在担っている職務に関係なく、自ら希望する職務への異動希望を社員が人事に直接申告できる制度です。申告後は異動希望先の本部長との面談を行い、社長・本部長・人事部長が出席する全社異動会議で検討が進みます。

 異動希望の理由や受入部署の要員計画もあるため、全ての希望をかなえられる訳ではありませんが、キャリアを見つめ直すきっかけになると思います。残念ながら希望がかなわなかった場合も、全社異動会議参加者以外に情報は共有されません。安心して現在の職務を継続できます。

副業解禁

三小田: 続いて副業について。前回ご説明したように、当社は社員に成長機会を提供するさまざまな仕組みを構築しています。しかし、優秀で活力がある社員は、当社の職務に充実感を覚えつつも、社外での挑戦を通じて成長したくなることもあると思います。

 そのため、「当社と利益相反しない」「機密情報などを流出しない」といったいくつかの基本条件を満たせば、副業を許可しています。社員本人の成長機会であると同時に、社外の知見を社内に持ち帰ってもらえるきっかけになるとも考えています。

「自律」的に価値創出できる環境

――次に「自律的に働ける環境」について教えてください。

三小田: 当社では、クリエイティビティの発揮、プライベートの充実などを促進するため、 「働く時間の柔軟化」「働く場所の柔軟化」 をしています。

働く時間の柔軟化

三小田: 働く時間に関する制度は、等級(※)によって異なります。上司や先輩のフォローが必要なA〜C等級には「フレックスタイム制」を適用しており、コアタイムを守れば柔軟に出退勤できます。上長の承認が得られれば、特定の日時のコアタイムを調整することも可能です。
(※)等級の詳細は第1回参照

 また、D等級以上の高い専門技能を持つ編集・技術・デザイン職や、E等級以上で戦略立案などを担う人には「裁量労働制」を適用しており、高い裁量を持って働くことが可能になっています。

働く場所の柔軟化

三小田: 働く場所についても柔軟に対応できるようにしています。通勤はもちろん、営業の顧客訪問や編集記者の取材など、移動機会が多い社員もたくさんいます。そこで、働く場所をある程度柔軟に選択できるようにして移動時間を短縮し、その分プライベートの充実や自己啓発に励んでもらいたいと考えています。

 現在、リモートワークを導入するために必要な、クラウドストレージやコミュニケーションツールの導入を進めています。

――子どもの送迎や通院をしてから出社するなど、効率的に働ける環境が整うのはうれしいですね。

長期的に「安心」して働ける環境

――最後に、「安心して働ける環境」について具体的に教えてください。

三小田: 当社では「法令順守」 に加えて 「育児・介護・私傷病のケア」 を行っています。

法令順守

三小田: アイティメディアでは、会社と従業員の間で残業に関する取り決めを行う「36協定」を順守しています。

 数年前までは一部の部署に業務が集中していましたが、不要業務の廃止や過重業務の効率化・分散を進め、それでも解消しない場合は人員を増やすことで恒常的な残業を解消してきました。2年前と比べて全社の残業を25%削減できています。

 また、新たな過重労働を発生させないよう週次で残業時間を集計し、残業が多くなりそうな社員とその上司にはアラートメールを送っています。月に一度経営会議でも残業時間のモニタリング結果を報告することで、課題の早期発見と対策に取り組んでいます。

 他にも、年次有給休暇の取得状況や勤務感インターバルをモニタリングするなど、社員がリフレッシュしながら健康的に働ける環境作りに努めています。

育児・介護・私傷病のケア

三小田: 最後に育児・介護・私傷病のケアについてです。当社では社員が安心して長期間働けるよう、さまざまなライフイベントをサポートする制度を導入しています。

 例を挙げると、未消化の有給休暇を積み立てて通院や介護に利用できる「有給積立休暇」、利用条件を満たせば取得可能な「介護休暇」などがあります。育児や介護の必要がある場合は、完全在宅や部分在宅で勤務したり、時短勤務をしたりすることも可能です。

――きめ細かに労働時間管理がされているので、これから入社される方にも安心していただけそうですね。また、誰しも訪れる可能性がある、育児・介護や自身の傷病に対し手厚いサポートがあるのもうれしいですね。

「働き方」まとめ

 アイティメディアは、社員がイキイキと主体的に働けるように、やりたいことに「挑戦」できる環境、「自律」的に価値創出できる環境、長期的に「安心」して働ける環境づくりを推進しています。