アイティメディアには、社員の書籍購入や資格試験受験などの費用を半期に5万円まで実費で補助する「自己啓発サポート制度」があります。一体どんな制度で、どうやって利用すればいいのか、採用チームの筆者が実際に使ってみた様子を交えて詳しくレポートします!
自己啓発サポート制度とは?
まず、自己啓発サポート制度とは何かについて説明します。この制度は、アイティメディアが社員の成長を促すために提供している「研修機会」の1つです。
当社では、社員が安心してたくさんのことに挑戦し、意欲的に学習・成長して、さらなる価値創出につなげられる環境づくりに取り組んでいます(※1)。研修機会の充実もその1つで、Off-JT(※2)としてさまざまな社外研修やセミナーを受けられるようにしていますが、専門性の高い内容など、Off-JTではカバーしきれないものもあります。そうした時に「本を買って勉強する」「資格を取るために試験を受ける」といった社員の自学自習を支えてくれるのが、今回紹介する「自己啓発サポート制度」です。
(※1)当社における成長機会の充実については、「アイティメディアの人事の仕組み ―第2回:『人材育成』の仕組み―」で詳しくご紹介しています
(※2)Off The Job Trainingの略。職場で行う日常業務の中で教育をするOn-the-Job Training(OJT)に対し、職場や通常業務とは離れて行うセミナーや研修のことを指す。アイティメディアでは、社外のシステムを利用して行う「ビジネスOS研修」や、ソフトバンクグループの社員が利用できる「SBG研修」などを提供しています
社員の皆さんが「この領域について勉強したい」「こんなスキルを身に付けたい」と思って勉強を始めることを、会社として応援する仕組みなんです。
自己啓発サポート制度を使ってみよう!
続いて、実際に使い方を見ていきましょう。買いたい本や受けたい研修などが見つかったら、まずは社内の申請システムから電子申請書を出す必要があります。
今回は書籍の購入を目指して申請を出しました。人事部所属の筆者は「社内の課題を発見して解決するために何か新しいことを学びたい」と考えていました。そして、最近上長から「最近は人事領域にデータ分析を応用するのが注目されているよ」と聞き、データ分析に関する本を買って勉強したいと思ったのです。
申請書には、利用目的、費用、どうしてその本や研修が必要なのか……などを書いていきます。自己啓発サポート制度は、何でも好きに申請して良いわけではなく「業務上で必要な知識を習得する」、あるいは「将来的に必要な知識・スキルを身に付ける」ためのものですから、ここでしっかりと目的を書いておかなければいけません。
今回の申請についても、もちろん将来的な必要性はあるはずなのですが、あらためて問われると、自分が学びを具体的な貢献につなげられるかという点で、ちょっと不安な気持ちになりますね……。とはいえ、申請自体は5分もかからずにできました。
この後、上長、人事部、社長の承認を受けられれば手続きは完了です。筆者の場合は、金曜日に申請を出して、翌週の水曜日に承認されました。平日なら2~3日ほどで承認されることも多く、こうしたスピーディーな対応も自己啓発サポート制度の特徴です。
というわけで無事承認されたので、早速書籍を手配しました!
この時点ではまだ費用は支給されないので、まずは申請者が立て替えて購入する必要があります。領収書は必ずもらっておきましょう!
一気に5冊も買ったので、読み終えるまで時間がかかりそうですが、業務の合間などに勉強していきたいと思います。目次や前書きを読んだだけでも、思っていた以上に人事部の業務に役立てられそうな内容です。目指せブレーン(?)。
一通り読み終わったら、学習内容や他の社員への推薦度などについてレポートを書き、領収書や申請書と一緒に人事部へ提出します。レポート内容のチェックが終わると、直近の給与振り込みのタイミングで実費が支給されます。
他の社員の利用例について調べてみると、編集記者、営業、エンジニアなど幅広い職種の社員が自己啓発サポート制度を使っていました。基本情報技術者試験に挑戦した人、在宅ワーク環境を整えるためにMicrosoft Azureについて学び始めた人、産休中にWebに関する知識を伸ばそうと勉強を始めた人……など、動機も目的もさまざまです。多種多様な学びを費用面からサポートしているところに、会社が社員の成長を支援しようと考えている姿勢が表れているな、と感じました。
アイティメディアでは、今後も社員が自分の価値を最大限発揮できるよう、制度の充実を進めていく予定です。
当社に興味を持ってくださった方は、ぜひ採用情報もチェックしてみてください!