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HOME > プレスルーム > 世界比較調査:IT製品・サービス導入時の情報源 日本ではIT関連情報サイトが最重要

2010年09月06日
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アイティメディア株式会社

アイティメディア株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大槻利樹)は、米国TechTarget社と協力し、IT製品・サービス導入時の情報収集に関するアンケート結果をもとに、このたび日本と世界(米国、英国を中心とした72カ国)の比較を含む調査結果をまとめましたのでご報告します。

この調査は、IT製品・サービス導入関与者の情報源(接触媒体)の把握を目的に、米国TechTarget社が毎年実施している調査の一環として、日本では初めて、企業内でIT導入や運用管理に携わるアイティメディア読者に対して行われたものです。世界版とほぼ同一内容の調査を実施することで、IT製品・サービス導入時の情報収集について、世界と比較した日本のユーザーの特徴が明らかになりました。

調査結果の主なポイントは以下の通りです。

1.IT製品・サービスに関する情報源:日本ではIT関連情報サイトの利用率が高い

IT製品・サービスに関する情報源として、世界では「検索エンジン」(83%)がもっとも利用され、「ITベンダーのWebサイト」(75%)、「同僚・知人」(65%)がそれに続いています。一方日本では、「IT専門Webサイト」(85%)や「IT全般のニュースサイト」(63%)といったIT関連情報サイトの利用率が高くなっています。

【図1】過去3カ月に利用した、IT製品・サービスに関する情報源[複数選択]

2. IT製品・サービスの情報収集に利用するコンテンツ:「導入事例」を重視する日本

IT製品・サービス選定時に利用されるコンテンツのトップ3は、世界で「1. 技術文書」(70%)「2. 製品資料」(62%)「3. 試用版」(54%)、日本では「1. 製品資料」(70%)「2. 導入事例」(56%)「3.製品比較資料」(45%)となりました。

日本では同業他社への意識が強いため、導入事例コンテンツがよく参照されています。

【図2】過去3カ月に利用した、IT製品・サービスの情報収集に利用したコンテンツ[複数選択]

3. IT製品・サービスの購買プロセス別に見た、日本のユーザーに有効な情報源/コンテンツ

IT製品・サービスの購買プロセスを3段階(課題の明確化/解決方法の模索・検討/ベンダー・製品の選定)に分け、上記情報源、コンテンツがどの段階で有効か尋ねたところ、日本のユーザーは購買プロセスに沿って情報源/コンテンツを使い分けていることがわかりました。

【図3】IT製品・サービスの購買プロセス別に見た有効な情報源

【図4】IT製品・サービスの購買プロセス別に見た有効なコンテンツ

 

1 課題の明確化段階 IT全般のニュースサイト・検索エンジンやメールマガジンで幅広く情報収集
2 解決方法の模索・検討段階 IT専門Webサイトや展示会/イベント/セミナーなどの専門的な情報源を使い、技術文書/導入事例/製品・比較資料などで解決方法を探索
3 ベンダー・製品の選定段階 ITベンダーWebサイトを訪れ、製品デモや試用版を利用して最終的な意思決定を行う

当社でWebを活用したリード生成(製品/サービスの選択・購買意思を有する顧客候補の獲得)を研究するリード研究所の所長でアナリストの小柴 豊は「ITエンジニアの3分の2がユーザー企業に在籍し、情報システムの中核部分を社内開発している米国(*1)では、ユーザーの身近にIT製品導入に関する口コミ情報が集積しやすい環境にある。一方でITアウトソーシングが進む日本企業では、口コミの代替としてIT関連情報サイトが発信する情報/オピニオンが重用されているようだ。こうした状況の中でITベンダーが見込み顧客を生成し案件化するためには、ユーザーの購買プロセスごとに最適なコンテンツを用意し、それを配置する導線(IT関連情報サイトからセミナーなどを経由して、ユーザーを自社サイトに誘導するフロー)を設計することが有効だろう」と述べています。

今回の発表は、米国TechTarget社による「TechTarget 2009 Media Consumption Report」の一部を当社のリード研究所がまとめ、詳細については「IT購買者のメディア接触状況調査レポート」として報告しています。なお、下記よりダウンロードが可能です。

IT購買者のメディア接触状況調査レポート(PDF版:600KB)

サマリーレポートの主な掲載内容

IT製品・サービスの情報源&コンテンツの利用状況(日本vs.世界比較)
ソーシャルネットワーキングサービスの利用状況/参加目的(日本vs.世界比較)
IT製品・サービスの購買プロセス

調査概要
調査件名 IT関連の情報収集に関するアンケート調査
調査方法 Webアンケート
調査対象 企業内でIT導入や運用管理に携わるアイティメディア読者
調査期間 2009年12月17日~12月25日
有効回答数 178件

※ 世界版調査は、日本版と同時期に米国TechTarget社が実施し、1685件の有効回答を集計しています。回答者の国籍分布は、55%が米国、24%が英国となっており、欧米比率が8割を超えています(世界版調査の結果には、日本版の回答は含まれておりません)。

*1 「日米情報サービス懇談会、米国企業視察報告」(社)情報サービス産業協会2009年10月による

米国TechTarget社について

http://www.techtarget.com/

IT関連メディア企業であるTechTarget社は、リード生成、セールスサイクルの短縮、収益成長のためのROIにフォーカスしたマーケティングプログラムをIT企業に提供しています。また、ITに特化した80以上のWebサイトと850万人以上の登録メンバーからなるネットワークによって、TechTargetは、IT製品導入時に比較調査する上での第一の情報源になっています。さらにTechTarget社は、ベンダーコンテンツのリーディングプロバイダーとしてホワイトペーパーの提供や、ウェブキャストやポッドキャストの制作、さらには会員制のバーチャルイベントなども手掛けています。TechTarget社は、実証されたブランド構築とリード生成プログラムをCisco、Dell、EMC、HP、IBM、Intel、Microsoft、SAP、Symantecをはじめとした1,000社以上の広告主へ提供しています。

以上



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