「業界研究や自己分析は進んできたけど、自分の将来の姿がイメージしづらい……」 「この会社で経験を積んだら、ビジネスパーソンとして成長できるのかな?」――就活生のみなさん、これから就活について調べるみなさんは、このような疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。
この記事では、Webメディア企業・アイティメディアに新卒入社し、営業職として5年目を迎える、事業統括本部 BtoBメディア事業本部 営業本部 第三営業統括部 第八営業部 荒木チーム長・荒木勝幸のキャリアインタビューをお届けします。荒木は、2019年に新卒で入社し、2度の四半期セールス表彰も経験して、2024年1月からはプレイングマネージャーとしても活躍しています。聞き手は新卒採用担当の堀です。
愛読メディア運営企業への入社から、プレイングマネージャーへ
――就活や入社後のお話をいろいろ教えてください! まず、現在はどんな仕事をしていますか?
荒木: 私は、大きく分けて2つの仕事をしています。
まず1つめは、 アカウントセールスとしての仕事です。自分の担当のクライアントに提案をしたり、受注できた場合は売上を処理したりします。社内で記事を作成する編集記者や、広告の運用を担当する部門と、クライアントとのハブになる役割を担っています。
2つめは、チーム長としての仕事です。現在、私のチームには3名在籍しています。全員でチームとしての目標を達成すべく、チームメンバーのマネジメントを行っています。
――営業職としての役割に加えて、マネジメントもされているんですね。荒木さんはどんな経緯でアイティメディアに入社されたのでしょうか?
荒木: 私は2019年4月に新卒入社しました。大学では作曲を専攻していて、教職に就きたかったので、卒業後も助手や大学院進学の形で3年間大学に残りました。しかし、当時は教員の採用枠がなく、中途半端なキャリア形成はしたくなかったこともあり、就職に方針を変えることにしたんです。
とはいえ、やはり音楽に携わりたいと考え、当初は楽譜の出版社などへの応募を検討していました。ただ、ターゲットとなる読者も限られることから、その業界への就職を躊躇してしまい……。そこで、キャリアのスタートの段階では、大きなマーケットを抱える会社で働きたいと考え、広く出版やメディア業界を志望しました。そして選考に進んだ企業の中から、中学生のときから愛読していたメディアを運営するアイティメディアに入社を決めました。
印象的な仕事――代理店との関係構築、営業職の業務効率化
――自身の就活軸を整理したうえで、状況に応じて柔軟な対応をしていたんですね。入社後の荒木さんの活躍にもつながる姿勢だと感じました! これまで印象に残った仕事があれば、教えてください。
荒木: まずは、広告代理店との関係構築プロジェクトを立ち上げたことですね。
私は、金融機関、パソコンメーカーなどコンシューマ向けのクライアントを担当しています。そのようなクライアントは広告代理店を介しての提案、取引となることも少なくありません。アイティメディア全体でも、売上のおよそ半分は広告代理店を経由したものです。そのため、コンシューマ向け企業からより多くの案件を獲得するには、広告代理店と協力して動いた方がいいと考えました。
そこで、広告代理店にアプローチして、関係を作るプロジェクトを、本部長や当時の部長と相談して、2年半前に立ち上げました。プロジェクト立ち上げの際は、背景や必要性を、社内の関係者に説明する必要があります。そのために、資料を用意して説得力のある説明をするのは、苦労した点です。現在、プロジェクトの参加人数は10名ほどになりました。代理店との協業も形になってきたところです。
プロジェクトの中で、今重点的に関係を作りたいのが、代理店の中の媒体担当者です。媒体担当者は、Webだけでなく、テレビ・ラジオ・新聞といった様々な媒体の情報を持っているキーパーソンです。この人たちにアイティメディアのことを理解いただき、社内でアイティメディアの長所を広めてもらいたいと考えています。具体的な施策としては、勉強会や媒体担当者との定例会など、アイティメディアと代理店の接点を作る取り組みをしています。
もうひとつ印象に残っているのは、営業部門の進捗管理など、営業活動に伴う事務作業を効率化した取り組みです。
これまで、週次の進捗ミーティングでは、売上データなど点在するデータを営業担当が集計し、上長に報告する必要がありました。本来、クライアントと向き合うことができる時間を自身の進捗管理に充てている状況だったのです。これを、自動化できる部分は自動化し、集計、データ集約の手間を省き、報告内容も平準化することができました。マネージャーが確認するときも、ばらばらだった情報を一元化し、全員が同じ項目を提出することで、効率よく進捗管理を行えるようになりました。この取り組みで、2024年7月にInnovation本部長賞(※)を受賞することもできました。
※Innovation本部長賞……革新的な取り組みを実践した個人またはチームを称え、事例共有を行うために、四半期に一度、営業など各部門の責任者である本部長から贈られる賞。
効率化に取り組んだきっかけは、自分自身の「この作業、ちょっと面倒だな……」という気持ちでした。いろいろなところにある情報を確認して集計を行うことは手間だと感じ、自分の趣味の延長として効率化を始めました。
私の性格として、無駄をなくすことが好きなんです。あえて必要な無駄もあるとは思いますが、そうでないものは効率化したいと感じます。自分がやりたいから取り組んだことでしたが、営業本部全体に貢献できたので、印象に残っています。
課題解決スピードを高め、視点を増やす
――営業本部全体にいい影響のある取り組みをされてきたんですね! 着実に成果を残していることが分かりました。そんな中で、荒木さんがご自身の成長を感じた機会はありますか?
荒木: 最近では、チーム長になって、またひとつ成長したと感じます。
チーム長として、以前より上のレイヤーの役職者と話す機会が増えました。それに伴って、ひとつの課題に対してかなり早い解決スピードを求められるようになったんです。もちろん、最初から全ての課題を早いスピードで100%解決することはできません。それでも、とにかく着手して何かしらの進捗を提示するスピードは、日々向上していると感じます。また、部下を持ったことで、あくまでも自分の課題を解決する立場から、チームメンバー、部、統括部といった組織のことを考えたうえで解決策を提案する立場になりました。
解決策を提示するスピードの向上や視点の変化は、成長が求められることではありますが、自分自身ではポジティブに受け止めています。課題をクリアしていく感覚が好きなんです。課題が残っていると気になってしまうので、自分のレベルを上げて解決していきたいです。
――ご自身の性格を、強みとして活かせていて素晴らしいです。今後、キャリア面でやってみたいことはありますか?
荒木: 50歳や60歳のときにどうなっていたいか、というような長期のキャリアビジョンは、正直なところまだありません。今は、いろいろな職種を経験して、自分の中に多様な視点を持ちたいです。人事や経理など、全社を俯瞰できるバックオフィスの仕事にも興味がありますね。もし営業職をこのまま続けるとしても、もうひとつ上のレイヤーである部長職を経験したいです。
活躍のカギは「好奇心」
――荒木さんの中の視点を増やすと、課題クリアのスピードもますます早くなりそうで、期待が高まりますね。最後に、アイティメディアに関心を持っている就活生や転職活動中の方へのメッセージをお願いします!
荒木: アイティメディアは最新の情報を発信するメディア企業なので、世の中の新しいことに興味があり、それを伝えたい人が向いていると思います。
好奇心が旺盛な人は、メディア業と相性がいいのはもちろん、自ら疑問を持って解決できることから、成長も早いです。それに加えて、新卒で入社した場合は、社会人としての思考やふるまいを基礎から身に付ける必要がありますよね。そこでも好奇心が役に立って、すぐにキャッチアップでき、活躍できると考えています。
私が入社した頃と比べて、アイティメディアの規模は大きくなっています。それでも、目標を達成するための新しいチャレンジを認めてくれる自由な社風であることは変わっていません。いろいろなことに興味を持ち、自ら動いて提案できる人と一緒に働けるのを、楽しみにしています!