採用担当者は、求人に関心を持ってくださる方と最初にお会いする、言わば会社の窓口です。一方で、面接の限られた時間内では、その採用担当者の人間性やキャリアは見えにくいですよね。
今回は、アイティメディアの採用担当者に親しみを持ってもらうべく、2023年1月から採用を担当している橋口聖にインタビューしてみました!
「人がイキイキしているっていいな!」が原点
――まずは、これまでのキャリアを教えてください!
橋口: 元々、大学の学部選びの段階から「メディア」に関心がありました。ちょうどTwitterが一般に浸透し始めたころで、「SNSと社会」といった文脈で興味があったんです。
世論やトレンドを形成するなど、大きなスケールで人を動かす力にダイナミックさを感じたんですよね。
大学在学中も、メディアへの興味は続いていました。具体的な行動としては、新聞社のインターンシップに参加して記事を何本か書いたり、テレビ局でアルバイトをしたりしました。ただ、理解を深めていく中で、周囲の熱意とのギャップを感じたのも事実です。自分のこれからの人生を踏まえると、働き方やキャリアパスなど、「なんか違うな」と思ったんですよね。生涯かけて追いたいテーマとか、そのベースになるような経験や想いって言われても少し困ってしまうところもあって。「人に会って話を聞いて、伝えていくことが好き」くらいしかモチベーションになりそうなこと思い浮かばなかったですから(笑)。今思うとそのまま突っ走っちゃえば良かったかもしれないですが、それができなかったんですよね。
そこで、これまで楽しかったこと、深めてやってみたいことはなんだろう? と改めて考えてみたんです。私にとってそれは、とある市民映画祭で広報担当を経験したことでした。その市民映画祭は、私が関わり始めたころは毎年来場者数が減っていたんです。「みんな一生懸命こんなにおもしろいことやっているのに、悲しいなあ」と思ったら、なんだかファイトが湧いてきちゃって(笑)。取材誘致のためにアプローチしたり、見よう見まねでTwitterを動かしたり、広報活動は初心者でしたが、いろいろな取り組みを行いました。
結果として、広報の取り組みは成功しました。取材がたくさん来て、多くの人に発信されていく体験はとても面白かったです。それ以上に新鮮だったのは、来場者数が増加傾向に転じると同時に、不思議とモチベーションが高くなって、組織が活性化したことでした。自発的に企画提案が生まれてきたり、「人がイキイキしているぞ」と実感できたりしました。そういう様子を見ること、活性化した環境にいることがとても幸せだったんですよね。
こうした体験から、私はクライアント企業の広報領域をコンサルティングするPR業界に進みました。広報には、組織を活性化して、ひとりひとりのモチベーションを高める力があると感じたのが、私のキャリアの原点です。PR業界では、「よい製品やサービスがあっても、効果的な伝え方が分からない」など、クライアント企業の課題解決に取り組んでいました。とてもやりがいがあり、おもしろい仕事でした!
「まじめであったかい会社」の人事職へ
――広報を通じて組織を活性化させることが、キャリアをスタートしたときにやりたいことだったんですね。その後、橋口さんは人事職へのキャリアチェンジを希望して転職活動を行い、アイティメディアに入社しましたが、その理由はどのようなものでしょうか?
橋口: 人事職へのキャリアチェンジを決意したのは、前職で採用業務を経験したことがきっかけです。組織規模でよい状態を保つためには、採用だけではなく、人事が果たす様々な役割を連動させて、よりよい全体像を探ることが必要だと感じました。そこで、「人事領域をもっと幅広く担っていきたい」と考えるようになったんです。組織活性化や、ひとりひとりのモチベーションを高めることなどは、人事職の方が直接的に関われると考えたのもあります。
転職活動の中で、アイティメディアの人事職求人に応募した理由は、大学進学前から興味があり、広報・PRの仕事とは切っても切れない存在であるメディア業界の中で、
高い専門性や信頼性を持って情報を発信し続け、存在感を発揮していたからです。「ITmedia ビジネスオンライン」の「戦略人事の時代」は転職前から欠かさず読んでいます(笑)。
実際の選考に入ると、アイティメディアで仕事をしたい気持ちがさらに強まりました。一番のきっかけは、人事部長がアイティメディアを「まじめであったかい会社」と表現していたことです。その言葉が、不思議にスッと入ってきたんですよね。「ああ、いいなあ」って。そうやってシンプルに会社を表現できるのって素敵だと感じました。
同時に、アイティメディアの理念や「5つのマテリアリティ」にも強く共感しました。2018年からの人事制度改革(※)など、とてもよく考えられて組織づくりが推進されてきたことも、人事部長から聞いて学びました。
※アイティメディアの人事制度詳細は こちら
アイティメディアのことを深く知るにつれ、ここで組織をさらに伸ばしていく過程に関わって自分を高めていきたい、また、大きな話ですが「人」の面からメディア業界の未来を創っていきたいと思うようになっていました。でも、巡り巡ってメディア企業の人事部で採用を担当することになるとは、学生時代の自分は絶対想像できなかったでしょうね(笑)。
ストイックで優しい社員とともに
――橋口さんは入社して3か月目になりますね。アイティメディアの印象を聞かせてください!
橋口: 今感じるのは、ひとりひとりの社員が、いい意味でストイックだということです。採用活動に本格的に携わり始め、社員のみなさんと関わることも徐々に増えています。その際、本来の業務外のことであっても、誠意をもって応えてくれるんです。
たとえば、就職活動を行っている学生向けに、インターンシップを行った時のことです。社員にオブザーバーとしてプレゼンの講評や取材同行をお願いしました。本来の業務が忙しい中でしたが、まるで実際の後輩社員に接するように、非常に熱意を持って取り組んでくれて、感激してしまいました!
アイティメディアで関わる社員のみなさんは、真面目でひたむきで優しいと日々実感しています。自分でも、恵まれた環境に見合う価値発揮をする必要があるので、いいプレッシャーのなかで仕事ができそうな予感がしています。
――「アイティメディアの社員は素晴らしい!」と、転職してきた他の社員からも聞くことが多いです。そんな環境で人事職を担ってみた感想はどうでしょうか?
橋口: 「ああ、人に関わることって本当に幅広くていろいろなことがあるなあ」と痛感しています。日常に学びがあることや、自分がまだまだ足りないんだと思えることを幸せだと思って、ひとつひとつ取り組みたいです。
また、アイティメディアへの印象と重なる部分もあるのですが、企業のカルチャーはひとりひとりの仕事への向き合い方、日々の行動から育まれるんだなと思います。言語化されていない部分も含めて、カルチャーをすくい上げて社内外に伝えていくこと、よい状態を持続させることも、人事の役割だなと噛みしめています。
軸は「豊かさに貢献すること」
――よいカルチャーを持続し、さらに高めていくことも、アイティメディアの人事ポリシー「Value First(価値にとことんこだわり抜く)」の実現にとって欠かせないですよね。最後に、橋口さんの今後の目標を聞かせてください!
橋口: 広い意味で、会社も社員も「豊かであること」に貢献していきたいです。アイティメディアは2018年に新たな人事制度を導入し、5年が経とうとしています。現状が「まじめであったかい会社」というよい状態であることは、入社まもない私にも伝わってきます。でも、それは当たり前の状態ではありません。組織には人の感情が宿っていますので、現状にあぐらをかいていたら、望ましくない方向にもすぐ変わってしまうと考えています。ある本部長がよく引用する言葉、「変わらないために、変わり続ける」は、わたしたち人事の領域でもとても大事な姿勢です。この言葉は、「メディアの革新を通じて、情報革命を実現し、社会に貢献する」というアイティメディアの理念とも、根底でつながるものがあると思います。
そして、アイティメディアの採用担当者として「変わらないために、変わり続ける」を実践するとき、私が大切にしたい軸が「豊かさに貢献すること」なんです。「豊かさ」って、様々な角度からいろいろな考え方ができる言葉で、おもしろいなと思っています。会社にとっても、社員のみなさんにとっても、また自分にとっても、アイティメディアで過ごす日々が豊かであるように、日々の業務に取り組みたいです。
まだまだ微力であることは承知の上で、自分のこれまでの経験を総動員して試行錯誤しながら、会社の成長、社員ひとりひとりの価値発揮に少しでも貢献していきます!